CX5のエンジングレードでもっとも売れ線なディーゼルモデル
軽油は単価が安いため、売れ行きは依然として好調を維持しています
しかし、思ったほど燃費が伸びずお悩みのオーナーさんも多いハズ!
今回はそんなオーナーさんへ、今よりも確実に燃費がよくなる方法をお話します
僕のCX5はMTなので、そこを基点に解説しますが
これを読めばATでもMTモードを使う意義が分かるでしょうし
シフトレバーもしくはパドルシフトを上下させるだけですから
そんな手間にはならないハズです
これから話す方法で走ったらこんなスコアが連発しますから
きっと運転が楽しみになりますよ!
CX5の燃費改善法 その① 希薄燃焼域
希薄燃焼域の話は以前の記事でもお話ししたので詳しいウンチクは省きますが
少ない燃料でも効率よく燃焼する回転域を使えば燃費は各段に上がります
CX5ディーゼルの場合、1800~2000回転付近がこれに当たるので
いかにこの回転域でエンジンを回すかが鍵!
1800回転域をうまく使うには各ギアをどの速度域で使うかが鍵!
1速から6速を速度で表すとこんな感じです ↓
1速=0~16km
2速=14~35km
3速=30~55km
4速=50~75km
5速=70~85km
6速=90km以上
あくまで平地での目安になりますが、1速で走り出したら15kmで2速へ
35km近辺で3速へチェンジ
55km近辺で4速へ
70km近辺で5速
90km以上で6速に入れるようにします
ポイントは1800~2000回転前後をうまくキープする事で
アクセルをじんわり操作すれば燃費は確実にアップします!
シフトアップすると回転が落ち込みますが、1500rpm以下にならないよう
前段で2200rpmくらいまで引っ張ってシフトアップするのがポイントです
CX5の燃費改善法 その② アクセルは無駄に踏まずなめらかに!
一般道の車の流れってその時々ですけど
およそ何kmくらいで進んでるかは体感で分かりますよね
20km以下のノロノロ運転なら1速か2速をキープでなるべくアイドリングで進むようにします
アクセルをグッと踏んで加速しても前が詰まってたら
それは無駄に燃料を消費するだけになりますから
ちょっとだけ早く進みたい場合のみほんのわずか軽く踏む程度で
あとはアイドリングで進みエンブレで減速するようにしましょう
流れが20kmより上ならさきほどの適正レンジを目安にして下さい
一般道は往々にして平均50km前後が多いです
その場合は3速メインで流れに合わせてアクセルをうまくコントロールし、
できるだけ一定の速度で走るよう心がければ一般道でもどんどん燃費スコアが上がります
ポイントはむやみにアクセルから足を離さない事!
常に細かく上下させて一定速をキープできるようコントロールしてみて下さい
これをするとエンジン負荷が軽くなって、いい結果が出やすくなります
急いで加速しようとすると燃料が多く噴射されるので
必要以上にアクセルを深く踏むのも厳禁です
CX5の燃費改善法 その③ 流れを読みエンブレをうまく使う
ただひたすら前の車ばっかりを気にして走ってるドライバーさんて多いですよね
追随しようと車間に神経を配ってたらこれまた燃費を悪くします
車種が違えば進み方も変わりますから、
そんな前車の速度に合わせるより先の流れを読む方が燃費に効きます
CX5は車高も高いですから先を見通す事も容易
これを利用して数台前の先の車の流れを観察すれば
直前の車よりも先にアクセルを抜いて減速態勢に入る事ができますよね
信号もしかりで、先の信号が赤になってたら無駄にアクセルを入れず
エンブレを効かせてゆっくりと減速です
ブレーキを多用するのはいかんせん無駄なスピードの出し過ぎが原因
エンブレで減速する距離が長くなれば燃費だって全然よくなります
車間は詰めて走っていると、アクセルのオンオフが激しくなって
それだけ余分な燃料を消費してしまうので
加速と減速を緩やかにできる余裕のあるスペースを確保しておく事もポイントです
CX5の燃費改善法 その④ エンジン温度
ディーゼルエンジンは熱効率のいいエンジンですが
低温状態だと効率があがらず、本来の燃費のよさを発揮しません
マツコネの燃費スコアを見ているとそれが明確に分かりますから
試しに水温とスコアの関係を観察してみて下さい
水温が90度くらいになってくるとスコアがよくなるハズです
ディーゼルが長距離向きと言われるゆえんはここにあって
反対に、チョイ乗りしかしないような使い方だとあまりいい恩恵を受ける事ができません
燃費をよくするには少なくとも10分以上運転する事がひとつの目安になります
CX5の燃費改善法 その⑤ 添加剤エコフォースD
以前、ちょこっとだけエネオスのエコフォースDについて触れましたが
あれから実際に使ってみたらこれまたスコアがアップしました
この製品は、長続きする洗浄作用とセタン価向上による始動性のアップ
そして排気煙の低減を謳っていますが
排気がクリーンになるって事は
それだけ燃焼効率がよくなるって事なので燃費にも効果があります
丸ごと1本燃料タンクに放り込むだけのカンタンさも特長で
値にしてリッターあたりおよそ1km前後改善されました
パワーやトルクがアップした実感はありませんでしたが
センターパネルにある燃費の数字がどんどんよくなっていったので
確実に効いてるんだと思います
1本で5000km有効ならコスパもいいので
あれこれ工夫してドライブするのが面倒なオーナーさんにはおススメです
CX5の燃費改善法 その⑥ マツコネのデータを活用!
燃費をよくしたい
しかし、やった努力がデータとして実感できなかったら
おそらく大半のオーナーさんは途中でやめてしまうでしょう(笑)
そこでおススメなのがマツコネのデータ
操作方法もカンタンなので以下の手順で常時表示させチェックしてみて下さい
マツコネのメニューから⇒情報⇒燃費モニターを呼び出し
システム作動状態の画面↑になったら、運転席横にあるコマンダーダイヤルをもう一回プッシュ!
するとこんな画面に切り替わって、
過去の平均燃費が分刻みで表示されます ↓
矢印の数値は過去1分間のスコアになります
この表示データはメインパネルのスピードメーター左横にある
瞬間燃費計と連動していて、ここで計測されたデータを元に算出されています
この数字を見つつ・・・
1~5分間どんな流れの中でどんなアクセルの踏み方をしたか思い出すと
燃費向上のきっかけをつかむヒントにもなります!
ちなみに、DPF再生の作動確認をしたいなら
もう一回コマンダーダイヤルを押すと元のシステム作動状態画面に戻り
そこで簡単に確認できます
DPF作動を確認する方法についてさらに詳しく知りたい方はこちらをどうぞ
-
マツダディーゼルのDPF再生を確認する方法
続きを見る
CX5の燃費改善法 その⑦ 燃料噴射タイミング調整
納車した頃と比べ、明らかに燃費が落ちている場合は
ディーラーに持ち込んで噴射系のファインチューニングをしてもらいましょう!
これで燃費は確実に上がります
燃料を噴射するタイミングや量のコントロールはコンピューターが管理していますが
2万キロを越えてくると各気筒の噴射量にズレが生じるらしく、これが燃費を悪くしています
噴射系ファインチューニングはこれを適正に戻すもので
メカニックさんがPCをつないで調整します
作業はおよそ30分程度で、メンテナンスパックに入っていればその期間中は無料でやってくれます
これは僕のデータになりますが、調整前と後では1km以上燃費が違ったので
かなり有効な方法だと思います
CX5の燃費改善法 まとめ
燃費改善を目指すならやる事はいたってカンタン!
常に1800~2000rpm付近でエンジンを回すのみ・・です
ガソリン車から乗り換えたオーナーさんなら
回転上げない方が燃費いいんじゃないの?って思うでしょうが
そこがこのディーゼルエンジンの妙!
電子制御インジェクターで細かく噴射量を変えていて
負荷が減るこの回転域は燃料の噴射量を抑えているようです
なのでこの1800rpmをキープできるようにギアを選択するだけ!
あとは余裕があったらできるだけ一定の速度で走るよう
アクセルをコントロールしてみて下さい
減速する時は1段ギアを落とすなどしてエンブレを多用すると
その間は燃料も噴射されなくなるのでこれまた燃費に効いてきます
最後に・・・
この記事を読んでもまだ半信半疑なオーナーさんへ
実際に試してみてほしい事があります
3速なら40~45km
4速なら50km~60km
という条件で1分以上そのスピードを維持してみて下さい
結果は画像にある通り!
下図は朝の始動時に撮ったので水温はゼロですが、スコアは前日に記録したものです
燃料計の残はまだ半分以上を指していますが
それに対し、走行距離は500kmを越えてます
機械はウソをつきません
これを実践したらセンターパネルには好スコアが並ぶようになります!!
ここまで話した1連の方法を実践すれば、
一般道でのノロノロ運転でもスコアが上がり
数分後に表示される数字を見るのが楽しみになりますよ!
しくみをもっと詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にして下さい
DPF再生回数も改善されるのでおススメです
-
【マツダディーゼル】DPF再生を確実に減らす走り方
続きを見る