CX5に限った事じゃありませんが、
車って試乗した時には気づけないウィークポイントが必ずあります
本稿ではKF系後期のCX5=2.2XDに2年半乗って気づいたウィークポイントを
まとめてレポートします
CX5 ウィークポイント① 塗装が弱い
他メーカーのSUVも検討しつつ、最終的にCX5を選んだ理由のひとつに
この素晴らしい塗装にあります
ですが、光と影・・・
濡れたような瑞々しささえ感じられるマツダ車の美しい塗装には
意外なほどもろいという弱点がありました
ある日、ホントにほんのわずか、家の外壁にコツンと当たっただけで
塗装が簡単に剥離しました
以前、僕はニッサン車とスバル車を乗り継いできたんですが
今までの車でこんな事はなかったので信じられませんでした
一般的にシルバーメタは塗装が弱いと言われていますが
そんなスバル車でさえこんなもろく剥離する事はなかったんです
今までの経験からこれくらいなら大丈夫という油断があったせいもあるけど
まさかこんな軽い接触で剥げてしまうとは・・・
マツダ車の場合、障害物に当たりやすいドアのエッジ(縁)部分は
特に注意しなければなりません
ほんの不注意でちょこんと軽く外壁に当ててしまった事で1ミリほど剥離させてしまったので
補修後、対策として純正のエッジモールを装着しました
前後左右4枚セットで1万2千円ほどかかるので決して安くはないですけど、
今後もまた同じような目に合わないとも限らないので
安心を買ったと思えば妥当だったと思ってます
純正なら車種に応じてサイズが揃っているため
両端が丸く加工されていて見た目もキレイですが
そこまで気にしないというオーナーさんなら社外品を安価で購入して
自分で長さを計り装着するっていう手もあります
マツダ車 ウィークポイント② ワイヤレス充電が使えない
これ、リコール対象になぜならないのか不思議なくらい問題にしてほしい部分!
CX5だけに限った事のようですが、カタログにちゃんと装備のひとつとして表記されているのに
スマホをどう置いてもまったく反応せずチャージできません
試しにスマホカバーを外してみたけどそれでもダメ!
取説によればスマホのNFCをオフにするよう書いてありますが
機能をオフにしてもまったく反応なし!
ディーラーへ相談してみたところ、
やはり同じような問い合わせがそこそこきてるみたいで営業マンも困惑していました
つまり、ダメなもんはダメで対策法もないって事になります
購入した時にはそんな事があるなんて説明もなかったし
気軽に車内でチャージできるという機能に惹かれた人も多かったと思います
市販の安価な中華製充電器でさえ、NFCオフなんてしなくても動作するんですから
ここはマツダさんに頑張ってもらってリコール修理してほしいもんです
マツダ車 ウィークポイント③ センタースイッチ類の配置
まずはこの画像をご覧ください
左上はステアリングヒーターのスイッチ
中ほどにあるのがエアコンのスイッチ
いずれも頻度が高めなスイッチなのにドライバーから遠い位置にあります
僕のCX5はMTなのでよけいに遠く感じるのかもですが
シフト操作をしながらだとすごく不便
大きさもいまいちで、あと二回りくらい大きくした方が
使いやすいと思うんですよね
マツダ車 ウィークポイント④ ヒーターが暖まるのが決定的に遅い!
ディーゼル車はエンジンが大きくなるため
水温が上がるのがガソリン車に比べて遅くなります
CX5のディーゼルエンジンは温風が出るようになるまで
最低でも10分はかかるので、寒がりな方はこの点に留意しておいた方がいいです
幸い、CX5にはハンドルとシートにヒーターがあるので
それでしのぐしかありません
冬場、北国に住んでる人がよくやる事のひとつに
暖気運転がありますけど、ディーゼル車の場合、これを毎日やってたら
煤が溜まりまくってDPFに負担をかけてしまうので
あまりおすすめはできません
マツダ車 ウィークポイント⑤ パワーウィンドウとワイパー
ワイパーについては以前の記事でも触れてますけど
ここも最優先で改善してほしいので改めて言います!
マツダ車はエンジンを切るとワイパーも連動して止まります
結果、こんな状態で途中で鎮座してしまう事もしばしば💦
過去40年、日産・スバルといろんな車に乗ってきましたが
こんなみっともない現象は1度も見た事がありません
通常、イグニッションをオフにしたら
ワイパーは元の格納位置に戻ったところで止まるもんです
これ、世界の常識>マツダの非常識だと思います
途中でワイパーが止まってるのって、外部から見てもカッコ悪いですし
マツダの技術力まで疑われちゃいますよね
もうひとつはウインドウ
車内でエンジンを切って一休みしてる時
ふと窓を開けたくなる時ってありますよね
そんな時、ACCに入れてやれば他社の車は作動したんですが
マツダ車の場合、エンジンをかけないと作動しない仕様になっていて
これまたかなり不便を感じます
最近の車はエンジンを切っても細部で電流が流れているので
バッテリー保護のための対策なのかもしれませんが
他社でできているならマツダだってできるハズですよね
マツダ車 ウィークポイント⑥ 車内ノイズ
低速な市街地走行ではあまり気になんない事だけど
60kmを越えると路面直下からのノイズが
かなりダイレクトに車内に入ってきます
CX5に限らず、仕事で使ってるデミオでも感じた事なので
基本的なフレーム構造か、タイヤハウス周辺の遮音材に問題があると思われ
速度が増していくのに比例してそのノイズは大きくなります
舗装路面にもいろいろあるけど、特にコンクリート路面になると
不快になるくらい低域のロードノイズが入ってくるのでここは改善して欲しい点です
低速でもちょっとした段差を越えた時にかなり大きなノイズが入ってきて
はじめはボディがやられたかとビビってしまうほどでした
また、雨が降った日のルーフからの音も大きめで耳障りです
天井とルーフの鉄板の間に遮音材がないのか
雨だれの音がかなりダイレクトに入ってきます
CX5はディーゼルエンジンのノイズがほどよく遮音されているので
なおさら残念に感じます
少しでも遮音したい方は、その対策として
ノイズが伝わってくるフロア面のデッドニングが有効ですが
やるのであれば、あまりにも廉価なものはおすすめできません
防音に有効な素材を使っているかがポイントになります
マツダ車 ウィークポイント⑦
この運転席ドアハンドル部にあるスイッチ類の配置間隔がよくありません
パワーウィンドウとドアミラーのスイッチが近すぎるせいで
夜間とかに間違って押してしまう事がよくあり、
そのたびにミラーが閉まってしまい焦ります
ミラーのスイッチが軽くてすぐに反応してしまう点も✕
昼間だったら目視で防ぐ事ができますが、夜間はどうしても手探りで押す事が多いので
ぜひ改善してほしいです
マツダ車 ウィークポイント⑧
CX5って見た目に高級感があってコスパがいいとよく言われますが
実は素材がチープだったりするんですよね
1例としてあげたいのがこちら、インパネに使われている素材
触ってみないと気づきませんが、かなり薄い素材が使われていて
指でちょっと押してやるだけでへこんで隙間ができます
このあたり、トヨタやスバルなんかと比べても見劣りする部分で
しっかり感がないっていうか、ちょっとがっかりしてしまいます
エアコンのダクト部分も素材が安いためか、振動によるビビり音が発生する場合があり
僕のCX5もこれに悩まされました
ディーラーに指摘して新品に交換してもらって今のところは治まっていますが
もしかしたら経年でまた発生するかもしれません
これについては、経年レポートで詳しく説明しています
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マツダCX5 経年による不具合レポート
続きを見る
マツダ車 ウィークポイント⑨
水切れの悪いリア部分・・
実はこれが一番改善して欲しいところかもしれません
水道水での洗車で水滴を残しておくと、かなりの確率で水ジミができます
なので、乾く前に拭き取る作業が必須になるワケですけど、
リアハッチのゴムモール周辺に水滴がたまりやすくなってるおかげで
結果、少しずつ垂れてきてはバンパー上に乗っかります
「もう大丈夫だろう」と忘れた頃にまたポツンと水滴が現れるので
ここはぜひとも再設計してほしいです!
マツダ車 ウィークポイント まとめ
ここで紹介したマツダ車のウィークポイントは
どれも走行に関して重大な欠陥があるものではありません
しかし、塗装の弱さ・ワイヤレス充電の不具合
ヒーターの問題・ワイパーやウィンドウの不便さ
どれをとってもマツダ車だけの特有なものばかりで
他メーカーではあがってこない問題です
それはつまり、塗装の弱さを覗けばどれもちょっとの努力で改善できる事で
それほど難しい事ではないと思うんですよね
クリーンディーゼルやボディの美しい曲面加工など、
他社にない魅力をたっぷり詰め込んだモデルが多数あるのに
これはとっても残念な事です
どんなクルマにもネガティブなウィークポイントはあるものですけど
マツダ車が好きだからこそあえて記事にしました
マツダさん!ぜひとも改善お願いします!!