カーライフ

巷に出回るガラスコーティングの正体!

ディーラーや大手チェーンのガラスコーティングはやるべきか?

そう問われたら僕は絶対におススメしません!

理由は、ある時期を過ぎるとそれまでとは裏腹に頻繁にシミがつきやすくなるから!

かつて僕はマツダ純正のMGプレミアムを施工し

そのメンテナンスのよさからこんな記事を書いていました

マツダのボディコーティング MG-PREMIUM経年レポート

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この頃は本当に洗車がラクで、シミとも無縁

9か月目くらいまでは最強のコーティングだと思っていました

が、これが美しく保たれるのはせいぜい10か月

一定の時期を過ぎると突然シミが増え出し見るも無残なヒョウ柄地獄が始まります

なぜあれだけ美しかったガラスコーティングがシミだらけになってしまったのか?

この問題について分かりやすく解説します

 




 

ガラスコーティングがシミになる理由

ここでいうガラスコーティングとは、日本ライティングさんから発売されている

シラザン50以外の全てのガラスコーティング剤を対象としてお話します

ディーラーや専門ショップで施工されるもののほぼ全てがこれにあてはまるので

該当するオーナーさんはこれから話すメカニズムをしっかり把握しておいて下さい

 

シミの元はなぜできるのか

車に付着する水分は大きく分けて水道水雨水があります

水道水にはカルキやカルシウムなどのミネラル成分が含まれており

雨水には上空に浮遊している花粉や排気ガスなどの微粒子が含まれています

これらがボディに付着し、乾いてしまうと不純物だけが残る

泥水が乾くとそこに茶色の痕が残りますよね?

あれとおんなじ事です

コーティング施工の有無に関係なくできる現象なんですが

じゃあなぜガラスコーティングした方だけにシミが残りやすくなるのか??

 

ガラスコーティングにシミが残る原因

ガラスコーティング非施工のボディについたシミは

シャンプーやちょっとしたケミカル剤で簡単に落とせます

しかし、ガラスコーティングについたシミは簡単には落とせません

ディーラーや専門ショップで施工されたガラスコーティングは

その被膜の上にさらにもう1層トップコートというバリアのようなコート剤があるおかげで

最初こそシミができにくくなっていますが、それは時間と共に弱まっていき

やがてノーバリアとなってコーティングの表面が無防備になっていくんです

そこへ水道水や雨水を残すと、それらに含まれた不純物がコーティング被膜へと浸透していきます

これは、コーティング被膜を形成する成分の結合密度が低い事から起きる現象で

分子間の隙間が大きいため、不純物が入り込みやすくなる、というワケです

 

主成分 シロキサンの正体

世に出回るガラスコーティングのほとんどはシロキサンというケイ素の一種と

酸素が結びついた物質でできており、これに樹脂を混ぜたものが施工されています

ですから、純粋に言ったらガラスではないんです

このシロキサンはガラス状のアクセサリーを固める時によく使われるもので

樹脂が含まれているためバーナーで炙ると燃えて溶けます

手に入りやすい材料なので非常に安価で

車用のガラスコーティング剤の原価は数千円とも言われています

こんな膜密度の低い材料を10万円超で施工している今のコーティング業界

ちょっと許せなくなりますよね

 

ガラスコーティングの末路

僕がMGプレミアムに異常を感じ始めたのは10か月ほど経った頃でした

納車後3ヶ月は雨の日は乗らないようにし

その後も週イチで洗車し、こまめに拭き取っていました

付属されたケア用のコート剤も2か月に1回は施工

ここまでやってるんだからカンペキだろう・・・

そんな過信もあったかもしれませんが

ある日、それは唐突に増殖し始めました

小さなポツンとしたシミが増殖しはじめたんです

ディーラーコーティングにできたシミ イオンデポジット

ディーラーコーティングにできたシミ=イオンデポジット

おそらく雨の日に放置した事が原因だったんでしょう

しかし、この頃の僕は雨がシミを作ってしまうなんて知りません

それからしばらくは毎週末、休みの時間を割いてはシャンプー洗車し

シミから守るための犠牲被膜効果のあるケミカル剤をコーティングしていました

これにかかる時間はざっと3時間ほど

もうどうやってもシミを防ぐ事ができなくなり、やがて疲弊していきます

ちなみに、この細かい点状のシミを放置しておくと、やがてその点に水滴が残りやすくなり

乾いては溜まるを繰り返していくうちにリング状の水ジミができるようになります

お風呂場の鏡や長年洗っていないガラスにこんなシミができてるのを見た事ないですか?

もうこうなってしまうとアルカリや酸性クリーナーでも除去できなくなってしまい

コンパウンドで磨くしかなくなります

コンパウンドには研磨剤が含まれているので、何度か施工していけば

やがて除去はできますが、その見返りにコーティングした被膜も失ってしまう

これが巷の樹脂製ガラスコーティングの末路です

 

コーティングをしないとどうなるのか?

ガラスコーティングしてシミができるなら

やらない方がいいんじゃないか?

それ、ある意味正解です

しかし、何もコーティングしなくてもシミはできます

水分がボディについたまま放置すれば、

含まれている不純物が表面で乾いて残るワケですから当然ですよね

できやすく、深刻になってしまうのが樹脂製ガラスコーティングってだけで

放置する時間が長ければ長いほどシミは形成され

放っておけば塗装のクリア層にもいずれ不純物は浸透していきます

また、非施工の状態は塗装を保護するものがないので

艶が失われ、紫外線によって塗装そのものが劣化していきます

特に非メタリック系の赤は劣化しやすいので要注意です

 

ガラスコーティングがダメな理由 まとめ

どんなにマメにケアをしようと、経年でできてしまうのが樹脂のガラスコーティングです

保護膜がなくなったら、トップコートを再施工するしか方法はありません

施工した直後こそ、美しいツヤが出る樹脂ガラスコーティングですが

10万円以上する高い費用をかけてやった末にヒョウ柄ができてしまうなら

はじめからやらない方がいいです

いつまでもシミがつきにくく、美しいボディを保ちたいなら

最低週1くらいでこまめに洗車し、ご自身で犠牲被膜効果があるコーティング剤を施工するのがベスト!

1回施工しただけで永久にキレイが続くコーティングなんて存在しませんが

ただ、シミになりにくく、効果が長期間維持されるガラスコーティング剤は存在します

ヒミツはその膜密度が異常に高い事!

これを施工すると洗車サイクルが長くなり水洗いだけで光沢が長続きします

 

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