MAZDAディーゼルに乗っているドライバーさんに耳寄りなお話です
先日、CX5の1か月点検でディーラーに行った際に
チーフメカニックさんと仲良くなり、MAZDAディーゼルについて
詳しくお話を聞く機会を作る事ができました
同じMAZDAのディーゼルMT乗りって事で意気投合し、
彼の知識をたっぷり聞き込んだ感じです
ここでお話する情報はMAZDAディーゼルに乗る全てのドライバーさんにとって
有益な話になると思いますので、興味を持たれたら最後までお付き合いください

マツダQ&A:DPFクリーニング
DPFに溜まった煤を自動で除去するこのシステム
作動するタイミングは街乗りしてる方が短くなります
ここで気になったのはDPFクリーニングが作動したらどうしたらいいのか??
もしコンビニとかで作動してしまったらエンジン切っていいのか迷いますよね
答えは、エンジンを切らずに作動させ続ける!・・でした
DPFクリーニングが始まると、ターボの過給圧が0.5kgf/cm2ほど高くなり
エンジン回転数も2000rpmくらいまで上がります
これで燃焼&排気温度をあげてDPF内の煤を焼き切るようになっているとの事
この間にエンジンを切ってしまうとタービンにも負担がかかり
次にエンジンをかけた時にさらに作動時間が伸びるそうなので
わずか10分前後ですからその間はじっと待ってあげましょう
マツダQ&A:ターボタービン冷却
MAZDAのタービンはベアリングを使わずオイルで軸を回す最新システム
CX5のエンジンには大小2基のタービンがあり、低回転時は小1基
高回転になると小タービンでブーストされた空気を大タービンに再送するという
2段階ブースト方式
これにより息つぎのラグをなくしレスポンスを高めているんですが
より多くの空気をシリンダーへ送り込むタービンはエンジンの何倍もの速さで回っていて
軸で発生する温度も非常に高くなります
かつてはそれを冷やすためのターボタイマーが流行りましたが
近年では冷やす必要がないとも言われてきました
が!!あえてこの点を聞いてみたところ、長時間ドライブしたら
アフターアイドリングは必要なんだそうです!
理由はさきほどお話した軸回転部分にオイルを使ってるからだそうで、
高温になったまま急にエンジンを切るとオイルが落ちて軸が焼けてしまう可能性があるんだとか
1~2分でいいそうなので、停車させたら労わりの気持ちでアイドリングさせましょう
マツダQ&A:オイル交換
MAZDAではディーゼルの場合、5,000Kmを目途に交換を勧めていますが
日本の道路はストップ&ゴーの頻度が高いので煤も溜まりやすいのは周知の通り
なのでこのメカニックさんの愛車は3,500Kmで交換してしまうそうです
性能が悪化する前に変えるのは当たり前っちゃ当たり前なんですけど
彼が早めに変えるようにしたのには理由がありました
それは、お客さんのエンジン整備でめっちゃ汚いシリンダーを見てしまったから・・
オイル交換ってずぼらでやらない人がけっこういるらしいです
ディーゼルに限っては煤の問題があるので怠っちゃダメなんですよね
量も少なくなってきたら継ぎ足してやるようにしましょう
マツダQ&A:暖気運転
昔は暖気運転って必要って言われてましたよね
僕もこのCX5で5台目なんですが、これまでのはすべてやってきました
しかし・・・今は暖気する必要はないそうなんです
以前はエンジンブロックやシリンダー、コンロッドなどの材質がバラバラで
アルミか鉄かでも膨張率が違ったため、均等に熱が入るまでは暖気が必要だったんですが
今は全て同じアルミの材質で作られているので不要との事
暖気は燃費にも影響するのでこの話はかなり助かりました
マツダQ&A:半クラッチ
低回転域でトルクがないって事は以前の記事でもリポートしました
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2022最新CX5-XD(MT)実車インプレッション(燃費情報アリ) 長所&短所リポート
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これに限っては圧縮比が低めに設定されているのが仇になって
勾配のある坂道を極低速で上がっていくとノッキングを起こしそうになります
これを防ぐためには半クラッチを使わざるを得なくなるんですが
半クラも部品の摩耗が心配だったので聞いてみました
ちょっと構造の話になり難しくなるので詳しい理由は省きますが
答えは「それほど心配しなくて大丈夫!」でした
MAZDAのクラッチはフライホイールなども強化したものを使っていて
短時間ならアクセル煽って半クラにしても摩耗しにくい構造になってるそうです
高熱になれば摩耗もしやすくなりますが、要は長時間頻繁に半クラしなきゃいいって事のようです
マツダQ&A:MTシフトは電気式だった
従来のMTシフトは機械でギアまでつながっていましたが、MAZDAのMTは電気式
シフトからの情報を電気信号に変換してギアに送るシステムです
これは一般的にはフライバイワイヤーと呼ばれ、アクセルペダルから始まった技術で
F-1なんかで有名ですよね
この方式の利点は金属の摩耗が少なくなるため故障がしにくく、
より緻密なコントロールができるところにあります
欠点は若干機械式よりダイレクト感がスポイルされる点
とはいえ、ものすごくわずかなラグなので、通常なら言われないと分かりません
マツダQ&A:エンジン添加剤
普通、添加剤の話をディーラーにすると必要ないって言われるのが常だったんですが
ここではまったく否定してませんでした
添加剤の質問をしたら
「ワコーズのフューエルワンとかですか?それともディーゼルウエポン?」
って言ってきたほど肯定的で、ディーゼルの場合は入れた方がいいとの回答でした
ワコーズのフューエルワンは煤の除去をするもので、DPFの作動回数を減らす効果もあります
煤除去と同時にトルクアップも狙うならディーゼルワンも有効だそうです
今回のMAZDAリポートはここまでですが、
また耳寄りな情報が入ったら更新する予定ですのでみなさんの愛車にぜひお役立て下さい
最後までお読みいただきありがとうございました!