カーライフ

CX5 ディーゼルの恩恵を受けにくいドライバーさんとは?

CX5が話題になり、人気を博した大きな理由は

ディーゼルエンジンにあると言っても過言ではありません

マツダ独自の思想から生まれたクリーンディーゼルは

2012年に初期タイプが発売されて以降、

3回のモデルチェンジをしていますが

エンジン別の販売台数を見るとおよそ7:3で圧倒的にディーゼルが売れています

・・・が、ディーゼル=SKY ActiveDの恩恵をちゃんと受けてる人って

実際はそんなに多くない気がするんですよね

ディーゼルを選んだオーナーさんのほとんどは

燃費のよさと軽油単価の安さがポイントになったと思うんですが

CX5ディーゼルの平均燃費やDPF再生間隔をネットで見てると

燃費=15km/L以下、DPF再生=100km前後ってオーナーさんがすごく多い

燃費が芳しくないのはATのせいもあるけど

無駄にアクセル踏み過ぎてエンジン回し過ぎちゃってる事も大きな要因

SKY ActiveD2.2は1800回転前後が希薄燃焼域になってるので

そこをうまく使ってやさしくアクセルするのがミソ

この辺の話はこちらの記事でお話してるのでよかったら参考にして下さい

マツダCX5のディーゼル燃費を確実に向上させる方法

続きを見る

さて、ここでは、燃費などのトータル維持費を軸に、

ディーゼルの恩恵をうけにくいライフスタイルについてお話します

CX5を検討してるんだけど、果たしてガソリンがいいのか

ディーゼルがいいのかで迷っている方はぜひ参考にして下さい

 




 

ディーゼルの特性

一般車といえばガソリンエンジン

近年でこそ一般車にもディーゼルが普及してますけど

昔はトラックや重機などにしか使われていませんでした

それゆえ、ディーゼルエンジンの特性を知らないまま

ガソリンと同じ感覚で乗っている人も多いんですよね

実際、CX5でディーゼルを購入したはいいものの

カタログ数値からはるかにかけ離れたスコアが出てしまって

ガッカリしている人も多くみられます

一般的に、ディーゼルは街乗りなどの低負荷走行で燃費効率が悪くなります

アイドリングや低速低回転走行を繰り返すと煤が溜まりやすくなり

一時的にいいスコアが出ても、その煤を焼き切るシステム

すなわちDPFの再生回数が増えるため燃費はいっこうに改善されないんです

DPFは溜まった煤を燃料である軽油を使って焼き切る仕組みで

マツダのディーゼルエンジンには欠かせないものなんですが

CX5の場合、1回の再生で最低0.3km/1ℓは悪化しますから

街乗りがメインだとDPF再生システムの作動回数が増え

トータル的に恩恵を受けにくいという事になります

ここからは、いくつかの環境パターンをあげて解説していきます

 

大都会で暮らす

ディーゼルは発進~停止を頻繁に繰り返すような環境には向いていません

かつては僕も横浜に住み東京で仕事をしていましたが

都会の一般路で1分以上ノンストップで走れるなんて稀のまた稀!

平均時速30km~50kmくらいで流れ、

シフトが3速までしか上げられないようなとこが多い

発進してもすぐまた減速・・停止・・・

こういう状況が続くような道路事情だと

ディーゼルエンジンは停止からの再発進に多くのエネルギーを必要とするため

好燃費はまったく期待できません

 

 

チョイ乗りがメイン

ディーゼルはエンジンが暖まらないうちは燃焼効率が上がらないため

チョイ乗りが多い場合、煤が溜まりやすく燃費も悪くなります

1500回転より上の回転域で、夏場であれば5分ほど、冬場なら10分以上運転しないと

エンジン温度が上がらず本来の効率のよさが発揮されないため、

10分以内で車を停めてしまうような使い方が多いと恩恵も薄くなってしまいます

 

ちなみに僕は通勤で往復50kmほど走っているため

平均の実燃費が18km、DPF再生も300km以上という数値を享受できていますが

休みの日にチョイ乗りすると極端に燃費が落ち込みどんどんスコアが落ちてしまいます

この事からも、いかに工夫してアクセルワークしても

チョイ乗りはディーゼルに向いてないという事が分かるかと思います

 

 

アップダウンの大きい地域

極端な言い方ですが、勾配のある山のてっぺんに住んでる人はディーゼル向いてません

登りで燃費悪くしても下りで挽回できるじゃないか!って思うかもですが

登りでロスした燃費を下りで取り戻すのは不可能なんです

この理屈が通るとしたら、平地走行と同様のスコアが出るハズですが

絶対そうはなりません

例えば、平地走行で平均が17kmだったとしたら

山道の往復だと14kmくらいに落ち込みます

ただし、1800回転域を常用して登坂していれば

煤はそれほど溜まらないのでDPF再生には影響も少ないハズです

 

エアコン常用派

暑がりで寒がりな人も向いてません

コンビニの駐車場なんかでよくエンジンかけっぱなしの人っているじゃないですか

おそらく、車内の温度をキープさせたくてそうしてるんでしょうけど

実はあれ、DPF再生間隔を短くさせてしまうんです

アイドリングは煤が出やすいので、DPFにも当然影響します

また、冬場は1500回転以上で10分以上走らないと水温が上がってこないため

ヒーターもその間は効きがよくありません

回転が低いアイドリング状態ではなかなか水温が上がらないので、

ヒーターを利かせるための暖気運転をするとしたら20分以上かかります

これを毎回やっていたら燃費が悪化するばかりか、DPF再生の頻度も多くなり

あまりいい事がありません

なので常時エアコン使いたい派にはガソリンモデルをおすすめします

 

せっかち、短気な運転

前の車が走り出したらすぐに追随してアクセルを入れてしまう

前方が詰まってるのに車間を空けたくないという理由で無駄にアクセルしちゃう人

これも向いてないです

特に1速2速は回転が速く上がり加速しやすい分、

進む距離は短くなりますよね

この1速2速でガンガン踏んでしまうと燃費にも影響するし

DPF再生間隔を縮めてしまう要因を作ってしまいます

 



 

まとめ ディーゼル向きな環境とは?

ぶっちゃけ、北海道郊外のような信号の間隔が長い環境だと

燃費もめっちゃよくなりDPF再生間隔も伸びます

4速~6速を使う時間が長く、1800回転域を常用し、

信号が少なく一定速で流れるような道路

そして、1回の走行が最低でも20分以上という使い方がメインなら

間違いなくディーゼルがピッタリです!

2023年7月現在、ガソリンと軽油の価格差は30円ほど

CX5の燃料タンクは46L~48Lですから

満タンだと1400円以上の価格差になります

どんだけ燃費が悪くなろうが、目先の維持費を優先したいなら

ディーゼルモデルを選んでも構いませんけど

DPF再生の間隔が短いと、DPF本体そのもののメンテナンスや

交換サイクルも短くなってしまいます

くわえて、燃焼効率の悪い走り方をしていると

エンジンの吸気系(EGRシステム)に煤が溜まりやすくなりこれまたいい事がありません

長い目で見たらひょっとしてガソリンの方がよかったかも!?

なんて事にもなりかねません

ディーラーでもガソリンかディーゼルかで迷ってるお客さんには

長距離走るならディーゼル

普段使いが近所メインで乗らない日も多いって人にはガソリンを勧めています

ディーゼルは燃費はいいけど、トータルな維持費を左右するのは煤であり

その煤をいかに出さないかを考えた走り方をしなければ

ディーゼルの恩恵を受けるのは難しくなります

詳しくはこちらで解説していますので参考にされて下さい

【マツダディーゼル】DPF再生を確実に減らす走り方

続きを見る

 

 



 

 

 

 

 

 

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