映像ノウハウ

LUMIX DC-TZ95D レンズが出っぱなしになった時の対処法

先日、パナソニックLUMIX DC-TZ95Dのレンズがある日突然出っぱなしになり

鏡胴全体が戻らなくなってしまいました

このレンズトラブルはままある事のようなので、

対処の仕方や修理出しの注意点などをまとめてみました

 




 

トラブルの内容

電源を入れると、液晶にシステムエラーが表示され

「再度電源を入れ直して下さい」のメッセージが出る

レンズは通常通りポップアップするが、OFFで鏡胴が戻らない

ファインダーは真っ黒で何も見えない状態

電源ON/OFFで再起動を試みるも、症状は変わらず、

レンズはいったんボディに収まるがまたすぐポップアップしてしまう

バッテリーの着脱で再起動しても解決には至らない

 

対処その1 力技

対処をググってみたら、電源OFFでいったん収まったレンズが再びせり出てくる直前に

指で押さえつけるっていう力技が紹介されていました

この記事主のTZ95Dはこれで直ったようですが

故障には必ず原因があるという観点からすると、根本解決にはなっておらず

自己責任でやるものなので確実性がなく、おすすめできません

 

対処その2 修理出しする

力技は一時的には直っても、また再発する可能性があります

また、この力技で別の何かが壊れた場合、そこは有償修理の対象となるため

僕は迷わず修理出ししました

長く使いたいならこれが最善の策です

 

修理出しする際の梱包方法

レンズが出っぱなしの状態で修理に出すのって

なんとなく不安がありますよね

修理品はたいていの場合、緩衝材などで覆われて中身が見えなくなるため

第三者に渡った場合、丁寧に扱われない可能性があります

レンズは精密機器でもあるので、突出したレンズが修理搬送中に何かに当たる可能性だってあります

なので以下の手順でレンズを引っ込めておく事をおすすめします

①電源をOFFにする⇒レンズがボディに収まる

②収まった瞬間、バッテリーをロックしているツメを外す
⇒バッテリーが外れ、電源が絶たれるのでレンズは収まった状態になる

TZ95D バッテリー取り外しレバー

TZ95D バッテリー取り外しレバー

タイミングがずれるとレンズが中途半端な状態で残ってしまいますが

何度かやってるうちにうまくいきます

こうすればシャッターも閉じた状態になるのでレンズ保護にもなり安心です

 

修理期間と保証について

修理は購入した家電量販店さんにお願いしました

保証書はありましたが、購入日の記載はなし

一瞬、不安になりましたが、会員カードを提示し、およそいつ頃に購入したかを伝えると、

お店側で販売履歴を調べてくれ、いつ購入したかを証明してくれます

こちらの操作に問題がなかった事が前提になりますが

保証期間内であればもちろん無償修理となります

ネットショップだとこういう事態になった時、連絡したり

宅配で送らなければならなかったりと面倒になるので

今回ばかりはほんと実店舗で買ってよかったと思いました

 

故障の原因 まとめ

こちらが戻ってきた際の修理票になります

TZ95D 修理票

交換されていたのはマスターフランジという部品

レンズの取り付け基部から撮像素子(センサー)までの距離を制御する部品に

不具合があったようです

この距離が制御できなくなると、像がぼやけてしまい結像できなくなります

それがシステムエラーと判断されたんでしょうね

先述した通り、故障にはなんらかの原因が必ずあります

なので無理やり直そうなんて絶対やっちゃいけません

電源の入れ直しや周辺部をブロワーで掃除しても改善しなかった場合は

迷わず修理に出して下さい

僕の場合、保証期限ギリギリのところでなんとか無償になりましたが

有償の場合、およそ2万円前後はかかるみたいです

過去、在京キー局にいた頃はソニーにしょっちゅう修理出しがありましたが

たかが1万前後の部品でも請求額が4万を超えるなんてざらにありました

技術基本料という部分がべらぼうで、残りの3万はいわゆる人件費なんですよね

今回のケースだと、おそらく部品自体は数千円のものと思われ

請求額の大半は基本料という事になります

そんなカラクリを知ってしまうとよけいに力技ギャンブルをしたくなりますけど

直らなかったら数倍の請求額になって返ってきます

もしも心配なら販売店でやってる延長保証に入っておきましょう

 



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