映像ノウハウ

【カメラ初心者】撮影上手になるはじめの一歩

SNSも今や画像をあげるのが当たり前になってきました

写真はスマホで気軽に撮ってアップできるようになった反面、

中には意図や内容が分からないものとか、見ずらいものも時々みかけます

せっかく撮っても「伝わらない」画像になってしまってはもったいないし

撮った本人だって残念ですよね

みなさんも「なんだこれ?」なんていう

不可解な写真を見た経験があると思います

それは同時に、自分もそんな写真を撮っている可能性があるって事です

SNSは気軽に画像をあげられる身近なアイテムですから

どんな写真をあげようがあくまでそれは個人の自由です

・・が、不特定の人々に見せる以上は見る側への配慮だって必要だし

それが最低限のマナーとも言えます

「伝える」「感じてもらえる」映像ってSNSにおいては

文章と同じくらい大切な事なんですよね

そこで今回はテレビ局で伝える映像を撮ってきた僕だからこそ話せる

誰にでもわかる初歩的な注意点のお話をします

 

こんな人にオススメです

☆カメラ初心者

☆今まで何も意識せず適当にシャッターしていた

☆自分が撮った写真をほめてもらいたい

☆写真にこめられたメッセージを理解してほしい

SNSやブログにあげる映像もワンランクアップするので是非参考にして下さい

 




 

「伝える」という意識を持とう!

まずはじめに・・

あなたが撮った写真(状況)はあなたにしか分からないという前提意識を持ちましょう

映像はあくまであなたが視界で見ているほんの一部を切り取ったものですから

それが必ずしも第三者に理解してもらえるとは限りません

人間の目は見ているものを立体=3Dで捉えて理解しますが

カメラ映像は平面上で表現された単なる2Dだという事も忘れてはいけません

第三者が仮にあなたの映像を初めて見た場合、

それが実際にはどのような意図を持ってどのような状況で撮られたものなのか

理解できない事だってあるんです

なので、撮った映像は改めてニュートラルな視点に立って見直す事が大事です

頭を切り替えて、見る側に立ってその映像を見た時、

自分が見せたかったもの、伝えたかった事がきちんと記録されているか

第三者目線で確かめる癖をつけるようにしましょう

晴空
では、これから具体的にお話していきますね

 

安易にシャッターしてしまう

カメラ初心者の写真で一番多いのがこれです

見る側の視点は頭になく、安直に見たまんまをシャッターして

自己満足してしまっている写真って多いんです

たとえばこんな写真 ↓

汚れた背景に咲いたスイレン

花がキレイ!っていうだけでシャッターした悪い例です

たしかにキレイなんですが、周りの葉っぱがその美しさを半減させてますよね

本人はその場にいてキレイな蓮の花を満喫していますから

それが写っていたらみんなキレイ!って思うだろうと勘違いしてしまうと

こんな写真になっちゃいます

が、見た側は蓮の花と同時に周りのものも見ています

「なんか汚いな」と思われてしまったら、

あなたが伝えたかったキレイ!はもはや価値のないものになってしまいます

こんな映像から一歩抜け出すためには、画面全体をよく確かめるしかありません

写っている内容をしっかり見るようにすれば

あなたが感じた感動もより相手に伝わるようになります

では、こちらの映像ならどうでしょう?↓

きれいな背景とスイレン

キレイな蓮の葉とスイレン

さきほどの画像より「キレイ」が伝わってきますよね?

撮りたいものだけに集中せず、フレーム全体を見ながら構図や光のバランスなど

なんでもいいので気にしてみるように心がけて下さい

写っている画面を見てひと工夫しようという意識が持てたら

撮影スキルはどんどん伸びていきます!

 

ピンぼけと逆光

ピントがぼけた花の画像

ピンボケ・・スマホなんかでたまに見るのがこれです

多くは手ブレによるものですが、カメラやレンズの特性を知らずに

撮ってしまう事が大きな原因です

フォーカス、つまりピントはほとんどの人がフルオートのまんまなはず

カメラに任せておけばどんな場面でもピントが合うと思ってませんか?

残念ながら、どんな高価なカメラでも完璧にピント合わせをしてくれるものなんてありません

ピントはレンズが広角か望遠かで合う距離も違ってきます

ピントが合いやすい広角でも被写体とレンズ間の距離が近すぎたらボケてしまいます

カメラの操作には大きく分けて「ピント」「明るさ」「画角(ズーム)」、の3点がありますが

ピントや明るさ調整は難しいからと、どちらもAUTOにして撮られる方も多いと思います

かくいう僕もスマホの場合はほとんどがAUTOですが

カメラは人間の目のように万能じゃないので不得意な場面だってあります

レンズ表面に埃や汚れがあると、そこにセンサーが反応して

手前ピンになりボケてしまう事もあるんです

AUTOは決して万能ではありません

全てをAUTOのまんまでカメラ任せにするようなら、

せめてその限界や苦手とするシーンがある事も理解しておきましょう

 

逆光で黒つぶれした記念写真

カメラは逆光も得意ではありません

アートを意識して狙いで撮ったものならともかく

これが記念写真だったとしたら残念な失敗作ですよね

人物が暗く写ってしまう原因は、明るさ(アイリス)をAUTOにする事で起こります

背景が明るく、それに比べて被写体が暗い状況だとこのような黒つぶれになってしまうんです

晴空
白い壁や太陽または明るい空が反射しているガラスの前で撮る時は要注意ですよ

最近のデジカメやスマホにはHDR機能といって

逆光で生じたつぶれを補正してくれる機能がついたものや

測光(明るさを計る)ポイントを自動で判別して適正な明るさにしてくれるものもありますが

それらの機能にも限界点はあります

カメラは人間の目ほど万能ではありません

逆光にも補正の限度がある事を知っておきましょう

 

水平を意識する

水平がずれてしまった風景画像

これもSNSでよくある事ですよね

撮ってる本人はちゃんと水平に見てるのに

手にしたカメラの水平を全く気にせず撮ってるのってよくあります

これって第三者として見てる側からすると非常に見にくく

認識しずらいものになる事があるのでフレームの水平は常に意識しておきましょう

車やバイクなどをカッコよく見せるためにあえて斜めにする場合は例外ですけど

狙いがないなら注意しておくべきです

水平がとれていない、斜めになってしまう原因のひとつに

スマホの縦撮りがあります

スマホを斜めにして操作する

画面を縦にすると、フレームの真横ラインが縦に比べて短くなるため

水平に対する感覚がにぶくなってしまうんです

横撮りでも真上から俯瞰を撮ったりすると、つい水平を忘れて撮ってしまいがち

こんな場合は被写体だけじゃなくその周囲全体に存在する縦横のラインを見て

そこにスマホのボディの外郭ラインを合わせてバランスを保つよう心掛けてみて下さい

スマホの水平がとれた状態

 

 

余計なものが写ってないか

余計なもの・・冒頭でもお話しましたが、

キレイな写真を撮りたいと考えているならここは重要です

たとえばそこに花があったとします

この花がキレイだからとそこだけに夢中になって撮った場合・・

その横に空き缶の一部が写っていたり

背景に知らないおいちゃん(笑)が写っていたり、

なんて、後から気付いて後悔する事もあります

これじゃあせっかくのキレイな花も台無しになっちゃいますよね

こちらがその悪い例 ⇓

道端の花壇

構図を決める時は、自分が狙ったもの以外に必要ないものが写りこんでいないか

全体をチェックできれば、キレイの質も格段にあがって

見る側にもよりいい印象を持ってもらえます

こちらがいい例になります ⇓

シクラメンのアップ

どうしてもそれが撮りたいのに邪魔なものが写りこんでいたら

立ち位置を変えてみるとか、ズームでサイズをアップ目にするなど

工夫してみて下さい

立ったりしゃがんだりするだけでも効果はあります

 

モノは立体感を意識しよう

下の写真、なんだか分かりますか?

真横から見たカメラバッテリー

これ、テレビカメラ用のバッテリーなんです

・・と、言われても、どんな形なのかピンときませんよね?

初めて見る人にとっては言葉で説明されてもこれじゃあ形状が想像できません

こちらだとどうでしょう? ↓

斜めから見たカメラバッテリー

これなら形状がどんなものかが分かりますよね

料理やモノなどを正面や真上から撮ると、ただの平面として写ってしまうので

角度をつけて斜め方向から撮るようにしましょう

こうする事でより立体感が出て見ている人にその質感が伝わるようになります

また、どうしても平面になってしまった時はあえてもう一枚、

別アングルからサイズを変えて撮影し、複数の映像を組み合わせて見せる方法もあります

 




 

写真上手になるまとめ

上手な写真を撮れるようにするためには

何よりも「なぜそれを撮ろうと思ったのか」を明確にする事です

それがメモ代わりの記録ならどんな風でもかまいませんが

人に見せるために撮るのでしたら狙いを明確にする、これに尽きます

この点さえ意識しておけば、撮りたかったものがちゃんと写っているかどうか

撮影直後に見て確かめる事もできるし、狙いにそぐわないものが写りこんでいたら

撮り直す事だってできますよね

それと、2番目に大事なのが第三者目線を持つという事

初めて見る人にその狙い=気持ちが伝わるのか・・

これは毎回意識して経験を重ねていけば誰にでも身につくものです

要は見てくれる側への思いやり、が大事なんです

配慮する気持ちが育っていけば、映像を見る眼力だってできてきます

ブログ等で挿入する画像選びをする時もこのスキルはかなり役に立ちます

より伝わる適切な画像を入れられるようになれば

それだけブログの質だって上がっていきますから一石二鳥ですよね!

 




 

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