人の声を確実に収録するために多くの現場で使われているピンマイク
ニュースキャスターとかリポーターが襟元によく着けてますよね
このピンマイク、取り付け方を知らないで使うと意外なトラブルになる事があります
装着したのはいいけど、いつの間にかマイク本体の向きがずれてしまった!なんて経験ありませんか?
ピンマイクには指向性がありますから
マイクの向きがずれてしまうと本来の性能が発揮できなくなります
ここでは正しいピンマイクのセットの仕方と
画面に写らない隠しピンマイクという裏技を紹介します
ピンマイクの正しいセット方法
一人一人の声を確実に収録するにはピンマイクをチョイスするのがベストなんですが
せっかく手に入れてもセットの仕方によっては
向きが斜めになってしまう事がよくあります
こちらがよくやっちゃうやり方なんですが
よく見るとクリップにマイク本体をダイレクトに付けたまま
ケーブルが真下に伸びていますよね
この方法だと衣類とこすれたりしていくうちに
下方に伸びたケーブルの重みに引っ張られて右側に傾いてしまうんです
装着している洋服の生地がツルツルしたものだとなおさらです
最悪の場合、外れてしまう事もあり、
そうなるとせっかく装着したのに意味のないものになっちゃいますよね
ではどうすればいいのか
テレビ業界では傾きを防止するためにこんな風にセットしてます
マイクはクリップの右端に固定されるため
そのままセットするとケーブルに引っ張られて右に傾いてしまう
それを防止するためにはケーブルがクリップの中心にくるようにしてやればいいんです
このようにケーブルをクリップ内に通せば
ケーブルの重みが直接マイク本体に影響する事はなくなります
ピンマイクの正しい装着法
クリップに最適な方法でマイクをセットできたら
次は洋服にどう着けるかなんですが
これもまた普通にまんまやってしまうと下方に伸びたケーブルが丸見えになって
見苦しくなっっちゃいますよね
なのでケーブルはできるだけ隠すようにしましょう
ボタンが付いたシャツならケーブルはこんな風に内側を通すといいです
セーターとかであれば上方の首のところまでいったんケーブルを引き上げ
そこから内側に落とし込めばOK
こうすると垂れ下がったケーブルが洋服の上で醜く露出するなんて事もなくなり
見た目もスッキリしますよね
ピンマイク自体を見せない隠し技
小型で手軽に使えるピンマイクですが、
このマイクにも苦手なものがあります
夏場のTシャツなんかがそうなんですが
薄くてシンプルな生地だとクリップで挟む場所がなくなってしまい
どんなに工夫して挟んでも安定した角度でつけるのが難しくなります
さて、あなたならどうしますか?
答えはズバリ!ガムテープを使います
まずは下の画像をご覧ください
ロールになったままのガムテープをそのまま剝がしながら
二等辺三角形を作り4回ほど織り込んでいきます
これを2つ作ってその間にピンマイクをセットしたら完成です
あとはこれをシャツの内側に貼り付けるだけ!
これで見えないピンマイクの完成です
風があってもこれなら生地がガードしてくれるので一石二鳥の裏技になります
肌に直接当たる面は同じ三角に切り取ったガムテープを
粘着面同士で張り合わせておけば皮膚に貼りつく不快感も解消されます
おぉ!なるほど~!って感心したみなさん
実はこれ、僕が編み出したワケじゃくて
ドラマなんかでは当たり前にやってるワザなんです(*ノωノ)
演者がピンマイク丸出しにしてたら放送事故になっちゃいますからね(笑)
用途に応じたピンマイクを使う
ピンマイクには大きく分けて有線のものとワイヤレスがあります
カメラの前で固定で収録するような解説動画だったら有線でもじゅうぶんですが
動きまわる場合はカメラとマイクをつないでいるケーブルが邪魔になってしまいますよね
こんな場合はワイヤレスを使う事になります
ただしワイヤレスには受信機と送信機があるので
受信機はカメラ側に、送信機は人にそれぞれセットしなければなりません
また、音声をカメラに入力するプラグですが、
スマホの場合はiPhone用サンダーボルト
アンドロイドならUSB-B/Cだったりと形態が違うので要確認です
通常のビデオカメラでもミニプラグジャックとXLRタイプがあるので
使用する機器に応じて検討されて下さい