ロケ体験

うどんの小麦はどこから? 前編

冬は釜揚げやアツアツのだし汁に揚げたての天ぷら

夏は冷たくざるにしてかぼすと生醤油くるっとかけて、ちゅるちゅる~っと

うどんって四季を問わずいつ食べてもうまいですよねぇ~😋

1年を通して日本人に愛され食されているこのうどん・・

その原料の小麦粉ってどこで作られているか知ってますか?

うどん用の小麦粉は日本でも栽培されていますが、

その大半を生産しているのはなんと・・・オーストラリアなんですよ!

最近は国内ならどこでも食べられるようになったあのさぬきうどんも

圧倒的にこのASW(=Australian Standard White)に依存しています

ざるうどん

その理由は、粉の取り扱いが非常に柔軟で作業性が高い事

さぬきうどんの特徴でもあるコシや弾力性を容易にする条件が揃っているからなんです

そんなASWですが、以前大干ばつに見舞われ、現地の小麦農家が大打撃を受けた事がありました

今回はこのうどんの原料となるASWの危機を取材するために

オーストラリアを訪ねた時の記録をスナップまじえて紹介します

前編となる今回は、干ばつの様子や被害を受けた小麦農家のお話です

※毎度言ってますが、晴れの本職はテレビカメラの方なので、

そちらに全力を注いでます

「ブログを前提に」とか、当時はまったく考えていなくて、

メモ代わりの画像=スナップとして撮ったものなので

ブレてたりしているものがありますが、どうかご容赦を~(/ω\)

 




 

メルボルン

まずは最初に降り立ったメルボルンの紹介から

こちらがメルボルンの象徴にもなってる駅舎

メルボルン駅舎

こんな古い建造物があったなんて、ちょっと意外

考えてみればオーストラリアも建国から200年以上経ってるんですよね

メルボルンアーケード

メルボルン市内メインストリート

 

市内にはお洒落なショッピングモールもあり、キレイな街でした

路面電車も広告看板とかなくスッキリしていてお洒落です☆

メルボルン 路面電車

 

メルボルンでは下調べ等でちょこっと寄っただけだったので本業の撮影はナシ!

昼間はブラブラと散策して夜は市内でも評判のイタリアン街へ

ここは超オススメスポットのようで観光客でにぎわっていました

メルボルン イタリアンストリート

メルボルン イタリアンストリート

 

新鮮なオイスターをはじめマリネやパスタが手軽なお値段で楽しめました!

翌朝は西オーストラリアへ移動です

 

 

干ばつに見舞われた農家の規模にア然!

ASWは主にオーストラリア西部で栽培されていて

西オーストラリアのクイナナ港からこんなデカい貨物船で日本にやってきます

西オーストラリア 小麦粉輸送船

この干ばつのあった年は通常2000万tほど輸出されるはずが

その半分にも満たなかったそうです

なので船内の巨大倉庫もこんな感じでスカスカ、満杯にはならず・・

西オーストラリア 小麦粉輸送船

 

実際、小麦を生産してる農家の現状はどんなものなのか、何件か訪ねてみました

こちらはブルースさんの経営する農場

西オーストラリア 小麦農場

 

ご覧のように作付けした小麦は全て全滅

水が供給できず無残にも枯れ果ててしまっていました

それにしても・・・なんという果てしなさ!

あまりの広大さにビックリです!

水不足で全滅した広大な小麦粉畑

 

こんだけ広大になってくると当然トラクターもデカくなり、

もはや日本のものとはケタが違い過ぎ!

同行したプロデューサーが小人に見えます(笑)

巨大トラクター

 

作業する種類によってトラクターもいろいろあるみたいで

運転室の中はエアコンやオーディオ、GPSまで装備!

いったんGPSで設定してしまえば農地の端から端までオートパイロットでやってくれるので

あとは管理がてら乗ってるだけなんだそうです

巨大トラクター

 

さて、お次はユナ州まで移動します

広大な北海道なんかだと隣の農家まで車で10分とか言いますが

こちらではそこらへんのケタも違います

なんと、まる1日かかりました!

 

途中、エアーズロックに似た台地のような景観もチラホラ

観光で来たワケではないので残念ながらエアーズロックも

カンガルーもコアラも見れませんでしたが大地のデカさはじゅうぶん堪能できました

 

こちらがユナで農地を経営するジョンさんの小麦畑・・

ブルースさんのところと同様、作付けもむなしく全滅したそうです

しかし、これまた広い農地ですね~

「どこまであるの?」って聞いたら、「ここからは見えないよ」って・・

もう呆れてそれ以上ツッコミもしませんでした(*ノωノ)

でっかい事はいい事だけど、それだけに被害も甚大です

 

撮影後、ジョンさんが自慢の3種の神器を見せてくれました

それがコチラ!!!

 

トレーラーハウスにモーターボート!

そしてそして、なんとこんなものまで!!

このセスナ、飛行場もないのにどこから離陸するんですか?って聞いたら

ジョンさん「そこの道路からだよ」・・・って・・・(@_@)

もう何が何だか・・何が常識なのか分からなくなりました(*ノωノ)

もはやすべての価値観、感覚が違いすぎです

休日はこのどれかを利用して家族で楽しむんだそう・・

当然、干ばつで近くの湖は枯れちゃってるのでボートは使えないと言ってましたが、

それでも・・ねぇ

お嬢ちゃん、すんごいお家に生まれてよかったね~!

羨ましいわ(*ノωノ)

 




 

干ばつの惨状

さて、いじけた話はさておいて・・・

こちらが干ばつの惨状です

ここは通常、農地へとつながる川が流れているところなんだそう

周辺の植物は青々としてますけど、川が枯渇してしまってるので

この木々たちも時間の問題・・

オーストラリアの干ばつ被害

 

こちらはすっかり干上がってしまった大きな湖

タラ湖っていうんですけどタラが泳いでたワケじゃありません

地図で見てもかなりデカい湖なんですが、地面がひび割れるくらい乾燥してしまって

これじゃあ畑も全滅しちゃいますよね

この他にもオリンピックでボート競技が行われたウェンドリー湖という湖があり

そこも同様の被害に遭って干ばつの深刻さが伝わってきました

干ばつで干上がった西オーストラリアのタラ湖

 

こちらは水不足で枯れてしまった広大な小麦農地

自走式の巨大スプリンクラーもむなしく見えます

干ばつ被害で全滅した小麦畑

水の供給を絶たれたらさすがのハイテクマシンも活躍の場がない

無残に枯れてしまった小麦が痛々しいまでに地平線のかなたへ広がっています

 

日本では産地とかあまり考えずに食されていたうどんですが、

こんな途方もない広大な土地で仰天栽培されていたんですね

それだけに温暖化による自然災害は対岸の火事では済まされないという事実も

実感して頂けたかと思います

ここまでは干ばつ被害と農地の規模をお伝えしましたが、

後編ではうどんの研究をする施設や食べ物、景勝地なども紹介します

 

うどんの小麦はどこから? 後編

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