MAZDA-CX5(MT)のレビューは納車後わりとすぐに記事にしたんですけど
今回は3か月経った時点で見えてきたウィークポイントについて
マツダさんには忖度なしで書いてみようと思います
CX5に限らず、これからMAZDA車を検討されている方はぜひ参考にして下さい
また、この記事を読めば試乗の際のチェックポイントも増えるので
これから試乗を予定している方にとってもおおいに役に立ちます
僕のCX5は2021年12月にマイチェンされたタイプで
グレードはXD-LパッケージMT仕様になります
質感や装備なんかはハリアーやレクサスNXと比較されるくらい高評価になっていますが
試乗ではほぼ気づかない事も多く、3か月経過して分かったウィークポイントは意外に多かったです
ウィークポイントその① 遮音性
前方からのディーゼルのエンジン音に関しては遮音性がよすぎて
シフトタイミングを音で判断できないくらい対策してますが
車両の上下の遮音性には疑問が残ります
上はすなわちルーフ(屋根)で、
大雨にでもなろうものなら雨滴が当たる音がダイレクトに車内に響きます
鉄板が薄いせいなのか、遮音材がしょぼいからなのか
まるでトタン板のような安っぽい音がする点は改善してほしいですね
下はロードノイズ
粗めのコンクリート舗装なんかに乗ると
カーステのボリュームを2~3クリック上げないと聞こえないくらい
室内にノイズがこもって不快になります
走行音はある程度はドライバーに対する情報として欲しいもんですけど
直下方向からかなりダイレクトにゴォ~っと嫌なノイズが湧き上がってきます
以前、路肩の縁石に乗り上げた事があるんですけど
まるでボディに直接当たったかのような音がしてかなりビビりました
足回りのブッシュゴムを見直すとかで改善して欲しいです
ウィークポイントその② 安っぽいプラスチックパーツ
CX5に乗り換える前は18年落ちのフォレスターXTに乗ってたんですが
そんな旧車でさえ見られなかった事が最新の車にあってガッカリしました
それがコレ!
ワイパーの基部に被せてあるパーツとインパネの基部になってるパーツ・・・
なんと、指で押すとぐにゃっと変形するほど安い素材を使ってました
フォレスターではここもしっかりしていて押してもびくとも動かなかったパーツなので
ちょっとビビりました
メンテでの外しやすさを想定しての事なのかもですが、あまりにも貧弱・・
コスト下げるためと取られかねない部分ですよね
これはデミオなんかでも共通していたのでマツダ全車がそうなのかもしれません
ウィークポイントその③ アイドリングからのアクセルのツキが悪い
これは直後インプレでも触れてますが、MAZDA独自のクリーン排気=低圧縮技術が災いし
本来ディーゼルの特徴でもある低回転域でのアクセルのツキのよさがまったくないです
アイドリングからアクセルをちょんちょんと煽ってもなかなかエンジンが反応せず
坂道発進などではちょい多めに踏み込まないとエンストが心配になるレベル
燃費を気にせずどんどん煽ればそれなりに動くんでしょうけど
低回転域でのトルクは「ホントに40kgもあるの?」ってくらい細いです
ウィークポイントその④ ペダル配置
クラッチとブレーキの間隔はOKですが、
ブレーキとアクセルの間隔が近いせいで、ブレーキを踏んだ際に
となりのアクセルまで踏んでしまう事が何度かありました
幅広のシューズが原因かとも思いましたが
過去乗り継いできたMT車ではまったくなかった現象です
原因はアクセルが斜め形状になってるのと間隔が近く高さがほぼ同じな事
アクセルはあと2センチ右に配置するか若干奥めにした方がよかったですね
ウィークポイントその⑤ ハンドリング
CX5のステアリングは従来親しまれてきた油圧を捨てて電動になりました
革新的技術はどんどん取り入れて欲しいですけど、これだけはヤメてほしかった
ハンドルを回したあとの復元力が弱いため、戻す労力も相応に必要で
一瞬パワステがなかった頃の昔の車を思い出しました
普段使いとして特にすごく重たいというワケではないんですけど
妙に重さを感じさせるため、心理的に常にしっかり握ってしまいます
これのせいで軽快さが感じられず、ドライビングが鈍重なイメージになってしまう
ATであれば両手で操作できるけど、
MTの場合はシフトしながら片手でステアリングを切る事もあり
そんな時は特に重く感じます
電動はオイル交換がなくメンテナンスフリーにはなりますが
油圧パワステに慣れ切ってしまった僕にはいまだ違和感があり、とっても疲れます
ウィークポイントその⑥ 視界を妨げるフロントピラー
写真じゃ分かりにくいかもしれませんが、右折/左折の際に
ドライバーが一番見たいところにフロントピラーがあって視認の邪魔をします
特に左側はガードレールやポールがあったりすると完全に死角になって
思わず身を乗り出してしまう事がありました
侵入時にきっちりと死角障害物を認識しておけばいいんでしょうけど
これはかなり神経使います
ウィークポイントその⑦ 洗車後のふき取りが大変
最近の車はデザインに凝り過ぎてエッジが立ってる部分が多くなりましたよね
なのでCX5に限った事じゃないとは思いますが、洗車後のふき取りはかなり大変です!
ライト周りやフロントグリルは細かい隙間が多くてウエスが入りにくいところだらけ!
リアのバンパー上部にいたっては何度拭いても水滴が落ちてきて根負けしてしまいます
これはもう仕方ないと諦めてますけどね(笑)
ウィークポイントその⑨ MTシフトインジケーター
MT車の場合、シフトレバーがどこに入ってるのかは案外重要なポイントになるんですが
クラッチを踏んでる間はまったく表示されなくなります
機構上、当たり前かもしれませんが、シフトを入れ、クラッチをリリースする前に
どこのギアに入れたのかが表示されればシフトミスも起きなくなりますよね
まぁ、通常なら手の感覚でどこにあるかは分かるんですけど
後進(R)する場合、Rの位置が1速の左側にあり
1速ギアに入れ間違いするケースもなくはないので
クラッチをリリースする前に表示されるようにしておけば
事故につながるようなミスが起きなくなります
ここはぜひとも改善して欲しいところですね
ウィークポイントその⑩ 途中で止まるワイパー
過去、マイカーを含めいろんなメーカーの車を運転してきましたが
イグニッションオフと同時に止まるワイパーを初めて見ました
これはCX5に限らずMAZDA車全ての仕様のようです
ニッサンやスバルだったらエンジンを切った後でも元の位置まで降りてくれたので
すごく気になってます
エンジンを切るタイミングをワイパーに合わせなきゃいけないなんて
こんな面倒な事、早く解決してほしいです
CX5 ウィークポイントまとめ
ハリアーやレクサスと比べるとコスパがいいと評価されるCX5ですが
やはり安いなりに見えないところで材料をケチっているなと感じます
アクセルに関してはATならエンストする事もないので気にする必要はありませんけど
燃費は間違いなくMTより劣ります
MTシフトのバックギアも機械がこなれたらなじんでくるのかな?と思ってましたが
未だすんなり入らず、1速の奥へ押し込むあの動作が一苦労!
MT/ATで比べたら、やはりATにしとけばよかったかな?
と、ちょっと後悔してる今日このごろです・・
最後に、初期の頃から感じていたウィークポイントもまとめて表にしたので
試乗の際にご自分でチェックしてみて下さい
ウィークポイント | 症状 |
遮音性 | ルーフの雨音/外でドアを閉める音/ロードノイズ |
燃費 | 街乗りはMTでも14kmを割ってきます。 常用回転域2000rpm越えならさらに悪化の可能性あり |
プラスチックパーツ | ワイパー下とメーター下の基部パーツがふにゃふにゃ |
低回転域でのトルク不足 | アクセルをあおっても回転がついてこないくらいレスポンス悪し |
フロアペダル | ブレーキとアクセル間の配置が狭い |
ステアリング | 復元力が弱く、パワステのような軽快さがなく妙に重たい |
フロントピラーの位置 | 左右の視認の死角にある |
洗車後の拭き取り | ライト周りやフロントグリルの拭き取りが手間 |
MTシフトインジケーター | クラッチをリリースしないと表示されない |
MTシフト | Rが1速のさらに左にあり押し込み動作が入れずらい |
ウィンカーレバー | レバーが短く、左折がやりにくい |
ワイパー | エンジンオフと同時に止まってしまう |