こんにちは!
テレビカメラマンの晴れが実際にロケしたエピソード
体験記=海外編 今回はイエメン領ソコトラ島 いよいよ最終編です
ソコトラ島シリーズ 今回で4作目になりました
前回は島の象徴でもある龍血樹を紹介しましたが、
今回は他の固有種たちが主役です
植物あり、動物ありでたっぷりお見せしますが、
冒頭に爬虫類や魑魅魍魎が登場します
苦手な方は飛ばしてご覧ください^^;
ラストではソコトラの絶景も紹介します☆
この島で出会った人たちとのオマケスナップも末尾に載せました
ごゆっくりお楽しみください~ ☆
もくじ
晴れをへっぴり腰にさせたソコトラ猛毒ブラザース
前回、晴れがへっぴり腰で撮影してるシーンがありましたが、
そんな格好にさせた犯人はこのお二人・・
第一の犯人はこの猛毒サソリ君
体長は約5センチくらいで刺されどころが悪いとマジ死ぬそうです
島でも年に何人か亡くなってるそうで、主に岩の裏とかにいます
このサソリも晴れたちがランチしてるすぐそばの岩影に潜んでいました
岩をひっくり返したり大きな石を蹴ったりしない限り出てはこないので
よけいな事をしなければ大丈夫です!
こちらが第二の犯人 ソコトラの大ムカデ マジでっかい!
ゆうに15センチはありましたねぇ
これは噛まれると小さなお子さんの場合、死ぬ事もあり
大人なら1週間、高熱で寝込むそうです
ガイドドライバーのアフンマドさんも1度こいつにやられたそうです( ゚Д゚)
カワイイ爬虫類
ディクサム高地で撮影中、フランスから来たという
動植物の調査チームに出会いました
彼らもターバンがお気に入りだったようです 似合ってるよね
彼らが発見し見せてくれたのがこちらのニョロちゃん
2種ともに毒はなく、めっちゃ小さくでかわいかったです
顔もなんだか優しい感じしません?
晴れも手のひらに乗っけてみましたが、この表情がかわいくて
こんなだったら飼ってもいいなぁ、なんて思っちゃいました(n*´ω`*n)
こちらは誰でも知ってる有名人のカメレオン君
両手両足の動きがユラユラとコミカルに動いて
ムギュっと枝をつかみます
晴れは野生のカメレオンを初めて見たので感動しました!
他にもこんなトカゲとかいましたが、
固有動物も紹介し切れないほどたくさん生息しています
希少な昆虫たち
昆虫もおそらくたくさんいるんでしょうけど、晴れたちの撮影の目的外だったので
偶然見つけたものだけ紹介しますね
まずはこのイトトンボ
体長は5~6センチだったかな
めっちゃキレイでしょ~! 当然これも固有種です
そしてこれ、なんだか分かります?
セミですよ、セミ!
このあと絶景を紹介しますが、その山岳地帯にビバークした翌朝、
かなりの音量でセミの鳴く声がして、どこで鳴いてるんだろう?って
散々探してもなかなか見つけられず、よくよく声をたどっていったら
なんと、こんな小さなヤツだったんです
まさかまさか、あんなおっきな声で鳴いていたのに
こんなに小さいなんて・・・ちょっとオドロキ(@_@)
やたらと近づくエジプトハゲワシ
このひとたち、一応鷲ですよ鷲!
鷲のくせになんともなれなれしいこの距離感
晴れたちが食事してるとすぐそばまでやってきてはおこぼれを狙います
あのさぁ、鷲なんだからさぁ~、食べるもんくらい自分で獲ってくれよ~(´;ω;`)
ボトルツリー(デザートローズ)
vol'3で幼木をお見せしましたが、それが大きくなるとこんな風になるんです
龍血樹は枝葉を水平に伸ばして水分を吸収していましたが
このボトルツリーは水分を幹の中に溜め込むような形で進化しました
表皮も硬く、水分が蒸発しない構造になっているんだそう
幹がぽっちゃりしているのは内部にたっぷり水分を貯めているからなんです
・・上のどっかを押したら水がピュー!!・・なんて
ポットじゃないんだからそんな機能はついてませんが
なんとなくそんな風にも見えちゃいますよね(〃艸〃)
別名デザートローズ
その名の通り砂漠のバラのようにキレイな花を咲かせます
大きなものはこんなに成長します
晴れは177センチあるんですが、それよりデカいですね~
ジーっと見てるとドレスを着た貴婦人みたいで
うにょうにょ踊り出しそうな雰囲気です
砂丘とスナガニ
世界的にも珍しい固有種のスナガニを撮影するため、道なき道を慎重に進みます
地中海の青さに目を奪われつつ、その道中に砂丘がありました
島はモンスーンで海から強い風が吹くんだそうです
その風で砂が丘陵へ飛ばされできたものがこんな風景を生みました
晴れはもう真っ黒に日焼けして衣装までイエメンにどっぷりハマってます!
デコボコな道を3時間、ようやくたどりついたのがこちらの海岸
なにやら三角の砂山がたくさんありますね
これが実はソコトラ固有種、スナガニのすみかなんです
こんな光景はここでしか見られません
すんごいたくさんありますが、すべてワンルーム
ひと山に1匹ずつ、中に部屋を作るために
みんなせっせと砂を掻き出しては積み上げていました
スナガニ君はこんな大きさ、はさまれるとめっちゃ痛いです(>_<)
絶景!ハギール山脈へ登頂
島の北部、ハディボを見渡すようにそびえているのがこのハギール山脈
この山脈の向こう側が晴れたちのホテルがあるハディボの街
vol'3にて聞き込んだ絶景ポイントを撮影すべく、
島の最高峰ムシュニグ山を目指します
ガイドはシェバホン村のキバニさんと村の若い衆
早く上がってこいよ!って笑われてますが、晴れだって必死に登ってるんですよ(*ノωノ)
ほげ~、これでまだ中腹ですよ(n*´ω`*n)
いったいどうやって登っていくんだ?
カメラが肩に食い込んでいてーし辛いし・・(´;ω;`)
あとちょっとのところで龍血樹の若木たちと遭遇
大木がないところを見ると、以前はこんな高地には生えていなかったんでしょうね
これも温暖化のせいなんだな~
植生がどんどん高地へと移動している決定的証拠です
ようやく絶景ポイントに到達!
うっしゃぁ~! ヘトヘトになった甲斐があったど~~!!
まずはこの夕景・・
どうです? たまらん色彩&眺めでしょ~!
そして翌朝AM5:00~・・・
いつの間にか雲海が広がり、その上にムシュニグ山と龍血樹!
昨日の夕景ポイントから今度は左へ移動して撮ったのがこのショット!
こんな貴重映像、この晴れブログ以外にはありません!
なんなら他で探してみて下さい 絶対にないから(笑)
なんせこの映像を撮りたくて山頂で震えながら野宿したんですからね
もちろん、テントと寝袋ありだったけど、それでもマジ寒くて寝れなかったです
昼間は暑く夜は冷える、砂漠特有の気候をこの頂上で身に染みるほど感じました
最後に・・ここまでにお見せできなかったスペシャルなスナップもご紹介!
島の人たちとのスナップ
スーク(商店街)でスタッフがパスタの乾麺とツナ缶を見つけ、
これでスパゲティ作りましょう! という事になり
ホテルの厨房を貸してもらいました
出来上がった塩ツナスパゲティはみんなでシェア
厨房スタッフ&シェバホンのキバニさんまで招待して食べさせたところ・・
キバニさん、スパゲティは初めて食べたそうで、満点満面なこの笑顔!(笑)
キバニさんのこの笑顔は今でも忘れられません
食事したあとはイスラエルから観光で来たという
美人なおねえさんと仲良くなりキバニさんと一緒にパシャリ☆
ソコトラ最後の晩、タージソコトラホテルのオーナー、サードさんが
自宅に招いてくれました
地元で獲れた魚やフルーツが一面に並び味もまいう~でしたよ
中東ではこうやって地べたに並べて素手で頂きます
アルコールはご法度なので飲めませんでしたが
海外ロケには欠かさず持参している醤油が威力を発揮しました
このサードさんにはほんとにお世話になったです
ロケ中に2号車がエンコトラブルして困ってた時
TOYOTAの4駆まで貸してくれて・・あの時はめっちゃ助かりました☆
こちらがサードさんと4人のお子さんたち
晴れが撮ったいろんな国の写真をマジマジと見ていたけど
今頃どうしてるんだろうなぁ☆
滞在中はホテルスタッフのみんなにもお世話になりました
この二人はホテル売店の主人と息子さん そっくりですよね~
いつもなにかオマケしてくれたり、
晴れたち用に飲み物をキンキンに冷やしてくれてて
ロケから帰ってくるのを待っていてくれました
毎日お昼用にナンを焼いてくれたキッチンスタッフ
今日帰るって言ったら、驚いたようにがっかりされて・・それが嬉しかった
晴れの部屋掃除から洗濯まで、毎日世話してくれたおいちゃん・・
しなっとしてるこの感じでアッチ系って分かりますよね(*ノωノ)
おいちゃんにはサナアで調達したシャツをプレゼントしました
言っときますが、晴れはソッチ系ではないです(笑)
シェバホンのキバニさんには山の絶景ポイントまで案内してもらったり
龍血樹についていろいろ教えてもらったり・・ほぼ毎日のようにお世話になりました
帰国前日、お礼をしに行った時のスナップ
この鼻と鼻を突き合わせる儀式は信頼の友だけにする挨拶なんだそうです
晴れもめっちゃ嬉しかった! キバニさん、感謝です☆
帰国の日、ガイドとドライバーを務めてくれたアフンマドさん(左)とサードさん(右)が
わざわざ空港まで見送りに来てくれました
ロケ途中で車が故障するまで2号車を担当していたアブドラさんも来てくれて
もうほんとみんなに感謝☆感謝☆
こんな旅ができて晴れはほんとに幸せです!
ソコトラ島までの長い旅、これで以上になります
最後までお付き合いいただいてありがとうございました!!
お知らせ
晴れはまだ局に在籍している現役カメラマンなので記事中の画像にはマスクをかけていますが
別のサイトでなら見る事ができます
このたび、まちかどログというブログを運営されているかずさんという方から
カメラマンとしての目線から意見を聞きたいとの事で対談のお話をいただき
そちらでちょこっと晴れのスナップが紹介されてます
よかったら立ち寄ってみて下さい
ブロガー同士の前向きで楽しい対談になっています
薄毛の悩み・坊主の劣等感を吹き飛ばすプロカメラマンとの対談でその極意に迫る