カメラマンコラム

テレビ局の制作費って?

 




 

テレビ局っていったいどれだけのお金を使って番組を作ってるんだろう?

そんな事を考えた事ってありますか?

これはキー局と地方局で大きな差があるので

まず、その仕組みからお話します

 

ネットワークの仕組み

キー局というのは主に東京にあり、

日本テレビなら「NNN」

TBSなら「JNN」

フジテレビなら「FNN」

テレビ朝日なら「ANN」

といった具合に各地方局と提携(ネットワーク化)してチームを組んでいます

例えば、僕の出身地である福島県を例にすると

日本テレビ系なら「福島中央テレビ]

TBS系なら「テレビユー福島」

フジテレビ系なら「福島テレビ」

テレビ朝日系なら「福島放送」

これらがキー局の地方系列局となります

みなさんが住んでいる地域にもよりますが

地元テレビ局が4社あったら東京キー局のいずれかと提携し

キー局と同じタイミングで放送している事になるのです

 

キー局の収入とは?

さて、お金の話に戻りますが、おおよそキー局というのは

大元になる「番組コンテンツ」そのものを制作しています

制作するにはタレントへのギャラとかスタッフへの人件費など

莫大なお金が必要ですよね

そのお金は「企業」つまり「スポンサー」から出資されたお金と

「地方局」に買ってもらったお金で制作している、という事になります

 

みなさんが各地で見ている番組はキー局で制作されたものを

地方局が買い取って放送している、という事ですね

キー局は地方局から買い取ってもらう事でも収入が得られる仕組みになっているのですが

地方局はキー局からすると自局コンテンツを全国くまなく放送するためのインフラに

なってくれているので、実はそれほど高い金額ではありません

となると、メインはやはりスポンサーマネーという事になり

スポンサー自体もその多くが在京である事から「関東」での視聴率が大事になってくるんです

視聴率が上がれば当然それだけその番組に出資する金額は上がる、という事になります

 




潤沢に使えた制作費

さて、その制作費ですが・・・

「ネット」なるメディアが登場するまではものすごい潤沢でした

例えば夕方のニュースの企画コーナーなどで使えるお金は

12分もののコーナーで300万もあり

ゴールデンで1社独占提供ともなると30分のドキュメンタリーで

1000万越えなんて当たり前でした

なのでテレビ全盛時のゴールデンタイムで放送される番組は

いずれの局でも一回の放送につき1時間=3000万近くはあった、という事になります

これを現場での話にすると、撮影で現場に出ている間は

どんな些細なものでも領収書で落ちるという感覚でした

食費なども上限はあるものの、朝から晩まで全て制作費でまかなえたんです

なかには靴下や下着類、マンガや週刊誌など、

撮影にまったく関係のないものまで買って落とすつわものもいました

さらに、地方や海外となると各個人に出張費なるものが支給され、

定額で1日いくらで支給されていたので、宿泊ホテル代で余った分は

個人の懐に入っていたんです

なので1か月も出張していると給料は全く使わず

出張費で余った分も入ってくるのでかなりな額になっていました

当時、ADさんなどは給料も安く、時給にすると100円ちょっと

なんていうのが当たり前でしたが、こういった背景もあって

不自由なく食っていけた、という事になります

ですが、今はもうそんな話は夢物語です

「本当にあったウソのような話」として語り継がれていますが

テレビのスポンサーマネーはネットの出現によって減少し

今ではネットを下回るようになってきました

おそらくその額は全盛時の7割~5割、もっと下回っているかもしれません

この流れはもう逆転する事はありません

日に日にスポンサーマネーはネットへと移行しています

が、だからといって現存ユーチューバーさんたち全てがチャンス!

という話でもありません

何故か・・

それは、別項のこちらで解説しています

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ネット動画の光と影

 








  • この記事を書いた人

晴れのち晴れ

在京キー局カメラマン/技術アドバイザー  ドキュメンタリー、バラエティー、各分野で活躍  手がけた著名番組多数  30年に及ぶ豊富な経験から映像ライフを楽しむ知識やアイディア、  海外ロケのスナップ紀行などを 紹介しています

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