カメラマンコラム

イケイケだった頃のテレビ業界の話

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こんにちは、テレビ業界でカメラマンしている晴れです

今回は業界の過去の話をもとに、今後の娯楽~将来について話をしようと思います

 

当たり前の事ですけど、たいていの人は働く事で生活をしていますよね

生活をしていけばそこには代償行為として楽しみという欲求が生まれます

すなわち、これが「娯楽」です

かつては娯楽といえばテレビがダントツに代表的なものでした

インターネットが台頭してくるまで、日常的に楽しめるものといえば

テレビくらいしかなく、情報を得るのも新聞かテレビラジオがメインでした

そんな時代・・いかにテレビ業界が儲かってイケイケだったか

今の時代からしたら想像もできない仰天ビックリな話がたくさんあるので

そんなエピソードから話を進めていきます

 

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給料が安くても食っていけた駆け出し時代

 

晴れが入社した頃は初任給なんてほんとわずかなものでした

1年目なんてアパート代やら光熱費やらを差し引いたらもう食っていくのがギリギリ・・

なハズなのに、不思議に生活できちゃっていました

ADさんとかだと拘束時間も長かったので、時間給で計算しなおしたら

たったの103円とか、笑えない数字になる人もいたのに彼らも生活できてたんです

今の時代、どんな仕事だってそんな安いとこないし

あったら会社が叩かれてますよね(笑)

こんな安いのに辞めもせず暮らしていけたそのワケは・・

食費に困らなかったから でした

休日は別ですけど、仕事してる間は朝から晩までの食事代が制作費で補えてたんです

担当する番組にもよりますが、当時はバラエティなんかが一番予算持っていて

いい番組につけば食事代どころか衣類や雑誌、文房具、ありとあらゆるものを

制作費で買う事ができました

落とせないのはざっくりいったら住宅費と光熱費くらいで

あとのものは「領収書」さえあればうまく落とせていたんです

この「領収書」・・ここがミソなんですが、レシートじゃダメで

手書きの領収書っていうところがキモでした

理由は簡単、レシートには商品名が印刷されてますよね

そんなの見られたらいくらなんでも落とせないものがいっぱい出てきちゃいます

たとえば「マンガ雑誌」とか「アイスクリーム」なんて、嗜好品じゃないですか

レシートってそんなのもちゃんと印刷されているので出せるワケありません(笑)

それを領収書にして、たとえば「食事代として」とか一筆書いてもらえば

買った内容が全部食事代という名目に切り替わります

当時は経理も今みたいに細かく精査なんてしていなかったので、

これでなんの問題もなく落ちてたんです(n*´ω`*n)

ほかにも衣類なんかだって落とせます

たとえば撮影で急きょ北海道へ行ったとしますよね

季節は秋の終わり、東京ではまだ防寒具が必要ない時期であっても

北海道となればそうはいきません

現地に行ったら寒くて仕事にならないので当然ジャンパーなどの衣類が必要になります

こんな場合もそこそこ妥当なお値段という条件つきにはなりますが

制作費で買って落とす事ができました

しかもここで買った衣類は自分のものになるので帰京してからもずっと使えます

通常、一般の概念でいったら下着をはじめとした衣類や必需品、

住宅費や光熱費、食費などは給料からまかなうのが常識ですよね

・・が、ちゃんと名目を立てさえすれば落とせてたんです

こんないい加減な使い方ができていたからこそ

入社間もない駆け出しの安い給料でも生活に困らずやっていけたんですよね~(n*´ω`*n)

ちなみに給料は1年目を終えると当時で5万円アップが普通でした

技術系はノウハウ含めて覚える事がたくさんあって、それを自分のものにするまで時間がかかるので

初年度はまぁ仕方ないところではあります

 

莫大な制作費

 

企業が自社をアピールするには広告しなければなりません

広告媒体だって当時は新聞とテレビラジオくらいしかなかったので当然そこに集中します

結果、名だたる大企業がCM作りに励みそれをテレビに流す事になります

CM枠というのは時間帯や秒数、その番組の視聴率にもよりますが

スポット(単発)でも最低数百万単位、レギュラーともなると億単位になります

民放キー局は国内各地にある地方局と手を組みネットワークしている強味があったので

全国にCMを流す価値としてはこれくらい当然だったんですよね

80年代以降、そこにバブル景気がやってくるとさらにその単価はあがっていき

まさにイケイケの時代がやってきます

 

バブル期のエピソード

 

テレビ局で当時一番お金を使えたのはバラエティで、報道なんかも青天井でした

ただ、報道は性質上それほど長時間撮影するなんて事があまりなかったので

制作費で落とせていたのはせいぜい食事代くらいでした

これがバラエティとか情報番組になると撮影時間も長くなるので

それだけお金を使う場面も多くなります

バブル期はスポンサーもお金出しまくりだったのでスタッフも完全マヒしていました

とあるバラエティ番組で下関へ出張した時のこと・・

ある床屋さんの撮影だったんですが、撮影はたったの3時間ほどで

本来なら日帰りでじゅうぶんな内容だったのに

ディレクターが「下関っていったらフグでしょ~、やっぱこれ食っとかないとですよね~」

「どうせ行くなら2泊くらいしちゃいましょうよ」って事になり即泊まり出張が決定

もはや仕事より観光気分優先なんて事も茶飯事のようにありました(笑)

1日目の夜は高級フグ専門店で値段も見ず好きなだけ注文し

お会計、スタッフ5人でなんと15万円!

2日目夜はしらうおの踊り食いを堪能してその後2件ほどハシゴ

お会計3件で50万円!

バラエティは予算もたっぷりあったとはいえ、もう完全に狂った世界でした(@_@。

当時、1枚の領収書で落とせる食事代の限度額って

各番組により決まっていたんですが、これとて単なる「形式上」の事で、

分けて何枚も書いてもらえばそれでOKでした

限度額が1万円なのに3万円だったら3枚に分けて書いてもらえば落ちる仕組み

なんともルーズな話ですよね~

情報番組でも晴れがいた局の場合、バブル期はチーフディレクターの限度額3万円、

フツーのディレクターなら1万円でした

さきほどの仕組みを利用すると、2枚に分けてもらったとして

2人で使えるのは8万円って事になります

こんなんだから地方に出張するともう無敵!

夜の食事なんて飲みは当然で、その店がどの程度のレベルかなんて値踏みもせず飲み食いする始末

そんなおかげで全国津々浦々、おいしいお店もたくさん知る事ができました(*ノωノ)

 




 

出張という名目の破格のお手当

 

あくまで民放のテレビ局での話になりますが、

晴れが在籍してる局では出張するとおいしいお手当がありました

まず日帰りでそれなりに遠くへ行った場合・・

日当と称して局からの距離により1日当たり3000円から5000円が支給されたんです

これが宿泊となると距離に関係なく1日5000円となり

さらに宿泊手当として1泊14,000円が支給されます

仮に7,000円のホテルに泊まったら残りの7,000円は懐に入れてOK(^_^)v

つまり1泊するとこの場合、2日分の日当1万円と合計して

¥17,000が自分の元に入る計算になります

こんな1泊程度の出張が当時は月に何回もあったので

給料の安い若いスタッフだって余裕で食っていけちゃうわけです

これが長期の出張になったらもはや給料さえ使いません

海外出張とかになると2週間とか一か月なんてのもザラになるので

お金は貯まっていく一方でした

余談ですが、出張手当てのほかにも年末手当てというのがあり

年末の指定されたある期間に出勤すると1日1万円の手当てが出ます

テレビ局は24時間365日

年末だからといって電波を止めるワケにはいきません

無理に仕事してもらうワケですから、これはまぁ当然といえば当然ですよね

 

 

バブル崩壊後

 

テレビの常識は世間の非常識・・・

とんだにわか景気のおかげで異常に潤ったこの業界ですが

バブル崩壊後も急には影響ありませんでした

理由は冒頭の通り、企業が広告する場が限定されていたからです

しかし、インターネットが次第に盛んになっていき「娯楽」が多様化してきた事で

企業もネットへ広告費を使うようになり近年は制作費もだいぶ落ちてきました

出張費でボロもうけした話とか、今のスタッフに話すと一様にビックリされます(笑)

今では宿泊費は実費で清算となり残りが懐に入ってくるなんて事はありません

それどころか食事代さえも各自で自腹になりました

ネットによる娯楽の多様化が進んでいけば企業のお金も分散されます

これからの時代は通信システムの進化がキーワードになるといっていいでしょう

5G~6Gと技術が進歩していったら今のSNSやネット動画だって今後どうなるか分かりません

ネットに依存した仕事をされている方はもちろんですが

これからを生きていく人たちにとって、テレビ業界の二の舞を演じないようにするには

将来の形、それを利用した経済の姿を予測し先取りしていく事も重要になります

要は歩みを止めず、絶えず情報を取り入れていく姿勢を持っておくって事ですね

昭和の時代から情報化は盛んに言われてきましたが

今後は世界を軸に様々な出来事や流れを知っておくべきです

その「知る」という情報こそ、ネットで簡単に手に入る時代になったんですから

利用しない手はありませんよね

 

新世代通信、5Gについてはこちらの記事でも紹介していますので

よかったら参考にしてください

 

次世代通信5Gで生活が変わる!

 







 

  • この記事を書いた人

晴れのち晴れ

在京キー局カメラマン/技術アドバイザー  ドキュメンタリー、バラエティー、各分野で活躍  手がけた著名番組多数  30年に及ぶ豊富な経験から映像ライフを楽しむ知識やアイディア、  海外ロケのスナップ紀行などを 紹介しています

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