国内ロケ

奇跡の成り上がり男 ホスト界に密着取材した話

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こんにちは!

テレビカメラマンの晴れが実際にロケしたエピソード

体験記=国内編 今回は名古屋でのお話です

 

両親のいさかいに耐え切れず、18歳で家出を決意

腹が減ってもパンひとつ買うお金がない

公園で水を飲み空腹を紛らわす・・

食べられるものだったら何でもいい

ある夜、寝床に使っていた段ボールを水に浸してかじってみる・・

「いやぁ~、あの時は意外にイケたんですよね~」

こんな苦労話も笑って接客のネタにしているホスト君

名古屋で成り上がり、4つの店舗をもつまでになった男

彼のサクセスストーリーも後半で紹介しつつ

晴れが取材したホスト業界の昔話・・

今も昔もジネスチャンスは観察と新機軸

新しい発想が成功への鍵になります 是非参考にして下さい!

 




ホストクラブの今と昔

 

ホストは男性

お酒を提供しつつ女性を相手におもてなしする世界です

かつて風営法ができるまでは深夜でハケた水商売の女性たちが業界を盛り上げていましたが

今は夕方から24時までと朝方から昼までの1部/2部営業になりました

酔客⇒水商売⇒ホスト

飲食店で酔った男性客のいくばくかは女性のいるお店へ行きお金を落とします

その店で潤った女性はイケメンのいるお店に足を向ける

酔客の落としたお金は最終的にホストたちの懐に入る・・・

昔は夜の歓楽街の頂点に位置するとまで言われたこの業界ですが

今ではだいぶ様変わりしてお洒落に安全にお酒を楽しめるお店が増えているようです

初回料金は昔はタダでしたが、今は特別なオーダーをしない限りは

初回2時間で¥3000程度で明瞭会計で飲めるようになりました

ソムリエの資格を持つホストも現れるようになり、

健全におもてなし営業するようになったのはいい事ですね

晴れがホストクラブを取材したのは風営法前の話

当時は何の取柄もない男が成り上がるチャンスをつかむ数少ない業種でした

ジゴロと言われ、女性が男性に貢ぐ・・そんな世界が昔はあったんです

 




 

ホスト界に密着

 

ある日、女性ディレクターから指名の仕事が入ってきました

彼女は今どきの女性の様々な生き方を描くのが得意

今回は「ホストに貢ぐ女たち」というのがテーマなんだそう

晴れもこの世界は未知の分野、その世界の人間たちに

どう斬りこんでいくか興味が湧きました

夜の繁華街のネオンイメージ

 

都内某・・夜の飲食店がひしめき合う繁華街

晴れがまず最初に撮影したのはその界隈でもトップクラスのお店

高級志向がウリでミラーボールのような下世話な装飾は一切見当たらない

毎日交換するという豪華な生花とシックな置き物、一見地味なようだけど

トイレに至るまで清掃が行き届いていてまるで五つ星ホテルのラウンジのようでした

ここへ来る女性たちが落とすオカネもハンパなくて

1人平均、一晩で20万以上

上客はその10倍!

トップクラスのホストの売り上げ、月に3千万!!

元手のない男でも接客のノウハウを身に着けるとここまで稼げるといういい見本

その様子を許可を得て撮影しているとその対応のうまさに感心!

相手が何を求め、何をして欲しいか、女性の個々の心を読み切っているんです

自慢話をする女性には感嘆符をつけつつ自然なリアクション、

グチる女性にはひたすら聞く耳を持って最後にさりげないアドバイス

優しく理知的に、その女性の欲求を見抜きサービスを尽くす

グラスを持つ事以外、女性には一切なにもさせない

タバコを手にしたらブランドもののライターがさりげなく口元へ

ホストの手元にはこれまた高級ブランドの時計や指輪、ブレスレットが自然と目に入る

女性たちはそこで一夜の夢を見るんでしょう

そうやって女性のテンションをあげて高級なお酒をオーダーしてもらう

けれど、そのホストもずっとそこで相手をしてくれるワケではなく

他の女性から指名があればそちらへと移っていく

なので、女性はそのお目当てホストを自分の元へ引き戻すため

また高級なお酒をオーダーする・・

「ドンペリを〇〇君で入れてくれる?」これが呼び戻すキーワード

つまり一人のホストをお客同士で奪い合うんです

ある時はこれが意地の張り合いみたいになったりもして

客観で撮影しててもドキドキしちゃいました

売れっ子になるとこれがひっきりなしに行われ

お目当てホストがいない間は指名のないホストが繋ぎ役をする

かつてのホストクラブは一見のお客様、つまり1回目の来店が無料になるのが定番

そこでホストたちが女性の職種を探りつつ贅を尽くしたサービスをする

2回目以降は指名するのが基本となり、まずそこで指名料が科せられる仕組み

なのでその1回目がホストたちにとっても勝負になります

いかに稼ぎのいい払いのいい女性を見つけ、自分の客にするか

最終的には毎回落としてくれる金額で上客かどうか見極められる

ホストにも階級があり、低いうちはそれなりの客がつく

が、ホストも自分を指名する女性(客)にはたくさん稼いで欲しいので

励まし、楽しませて成長させようとする

運がいいと、それがきっかけで女性が成功し、それがそのホストに還ってくる事もある

そんな世界・・・

 




 

ホストの裏側

 

身なりや見てくれがいいだけでは売れっ子にはならない

時には会社を経営するような女性客も来訪するため、

時事ネタや社会情勢も収集しておかなければならない

さらに、売り上げを伸ばすためにはアルコールにも強くないとやっていけない

自分のタイプじゃない女性でもうまく対応しなければならず

どんなに性格の悪い女性でも気分よく楽しませなければならない

時には割り切り感がないとやっていけない世界なんです

それなりに売り上げを出すためには同伴出社なるものもあって

開店前に顧客女性と買い物や食事をし、そのままお連れしての入店

同伴デートに誘われたら断る権利はホストにはない

女性はお気に入りホストと日常を共有する事で独り占め感を味わう

買い物は自分のものよりホスト君のスーツやアクセサリーを買ってやる事が多い

食事だってもちろん女性もち

これがいわゆる「ジゴロ」という言葉が生まれたゆえんだったんですね

しかし、ここで調子に乗って浪費してしまうと後がなくなる世界でもあり

ビジョンがないとダメ人間になってしまいます

売り上げ額を好調キープしていられる期間はそれほど長くはない

稼いだお金を淡々と貯め将来の事業興しの資金にする、そんな連中はほんの一握り

その日暮らしでそこそこ贅沢な暮らしを覚えてしまったホストたちは

将来より今だけを楽しんでいるように見えました

名古屋のホストクラブ

 

ある日、名古屋のホストのサービスは日本一という話を聞き込み

その発祥となった店の経営者を取材する事になりました

冒頭、段ボールをかじった男です

ここでは仮にNKさんとしましょう

彼らの営業の仕方は東京のそれとはちょっと違っていました

ジゴロな感覚というより、サービスの対価として当然な努力もしていたんです

まずなにより、通常なら夕方過ぎまで寝ているのが普通なはずなのに

彼らは昼には起きて、自分の顧客=女の子たちに片っ端から電話をします

「ゆうべ鼻声だったけど熱はない?具合はどう?」とか

「表情が暗かったけどなにかあったの?お店で言えなかったのなら今聞かせて」

と、それはそれはこまめにケアをしていたんです

こんな事、当時の東京のホストは一切していませんでした

仮にもし顧客女性がデートしたいと言ったら自腹で会食し、ケアをする

もしダブルブッキングしたら時間をずらしてでも二人と会い食事をしていたんです

人とのつながりを大事にしていたんですね

なぜこんなケアをしようと思ったのか・・

公園での野宿生活には絶対戻りたくない、そんな不退転な気持ちが彼にもあったんでしょう

NKさんから聞いたエピソードがこちら↓ ↓

野宿生活をしていた時、電信柱に貼ってあったホスト募集のチラシが始まり

食べるもの欲しさに何も考えずホスト業界へ

はじめの半年間はトイレ掃除とお酒や料理を運ぶボーイをした

その時に先輩たちを見ていて女性をお金で見ている事に違和感を覚える

こんなやり方、自分はしたくない

もっとお客さんである女性を大事にしていきたい

そこから自分流のやり方=アイディアを見つけたんだそう

1人1人に時間を使いケアをする、というホスト界では誰もしなかった

NKさんのやり方は徐々に成功し、最初のお店でナンバーワンにまで上り詰め

やがてそこから自立

自分のお店も4件持つまでになりました

そのお店の展開の仕方もまた賢こくて

ホスト店が2店舗、キャバクラが2店舗

つまり、キャバクラの女の子がホストクラブへ通うという流れを作り

お金をグループの中で回す仕組みを当時から実践していたんです

こうするとキャバクラから入ってくるお金が外に出にくくなるため

グループ全体が好調を維持できるというわけ

もちろん、グループですから社内割引きとかもあったようですが・・

水割りセットが乗ったテーブル

 

それはNKさんの誕生パーティーを撮影した時のこと

ホストの誕生日パーティーはめっちゃ派手です!

シャンパンタワーなんて当たり前で豪華なブランドもののプレゼントも次から次!

華やかな店内とシャンパンタワー

そんな中、とある令嬢が水着にコートを着たままNKさんに抱き着きます

「私ごともらってぇ~」と・・・

その彼女の首にはキーがぶら下がっていました

NKさんがそれに気づき「なに?この鍵」と尋ねると

令嬢「本体は持ってこれなかったの~!外にあるから取りに行って~!」

で、店の玄関を出て仰天!

車を乗せるローダーというトラックの上に

な、な、なんと真っ赤なフェラーリがっ!!

赤いフェラーリ

 

名古屋では結婚式での嫁入り道具を透明な窓のついたトラックで運ぶ習慣があります

そんな名古屋ならではの演出、だったにせよ派手ですよね~

しかもどこかの企業のご令嬢・・よくもまぁそんなお金があったもんです(*ノωノ)

そんなフェラーリも彼のアイディアとお客様を大事にするという努力と人柄があってのもの

公園で段ボールをかじった男がここまで這い上がってこれる

ビジネスは最終的には生身の人間同士でする事です

学ぶところはありますよね

客側の心理

 

さきほど話した同伴の話

一見すると女性が貢いでいるようにも見えますが

そこをあえて分かってやっている女性もいます

売り上げの伸びないホストを自分のものにしトップクラスまで育ててやる

それを自分の自慢にしたい、そんな奇特な人もいるんです

またある日、顔出しもOKでインタビューにも応じるという女性がいて

その彼女曰く、貢ぐという感覚とはちょっと違うんだよね、と

女王様扱いされているのも分かる

けど、楽しませてくれてくれたのだからそれでいいのだと

決して騙されているわけでもなく仮想の世界だって事も分かっている

それでも満足させてくれた対価なんだからそれでいいんだと

その彼女は吉原界隈でも有名なカリスマソープ嬢

一晩で180万も使うオドロキビックリな女性

きっとこうやって景気よく使う事がストレス発散にもなっていたんでしょう

オカネの使い道って人それぞれ、価値観っていろいろあるもんです

人ってそれぞれ価値観が違う

何に対してお金を使うのか・・使いたいのか

世の中ほんとにいろんな人間がいます

自分は何に対してビジネスするのか

その対象となる人の価値観や心理・・

これが完璧に分かった人がビジネスで成功するのかもしれません

ありきたりではなく、人の真似でもなく

観察して自身で独自の発想を生み成功へと進む

このスタイルは今も昔も変わる事なく

これからもあり続けるでしょう

 




 




  • この記事を書いた人

晴れのち晴れ

在京キー局カメラマン/技術アドバイザー  ドキュメンタリー、バラエティー、各分野で活躍  手がけた著名番組多数  30年に及ぶ豊富な経験から映像ライフを楽しむ知識やアイディア、  海外ロケのスナップ紀行などを 紹介しています

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