カメラマンコラム

構図センスを身につける! 晴れ流トレーニング術

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俗に、いい風景を見ると「絵になる」っていいますよね

これ、まさに絵画の原材料になるっていう意味なんですが、

いざカメラを構えるとその「絵になる」構図の取り方に悩む方もいます

近年、スマホの普及で気軽に撮影する人も増えて

これをきっかけにカメラに興味を持つ人も多くなってきました

今回は、カメラに興味を持ち、もっとうまくなりたいと考えている

初心者さんたちのために構図についてお話します

 

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構図とは?

そもそも論ですが、構図ってなんでしょう?

みなさん、明確に答えられますか?

構図とは、限られた画角の中に写したい被写体をうまく収める事です

映像は自分だけで楽しむのならどんな作風でも構いません

ですが、見てもらいたい、伝えたいという欲求が出てきたら

自己流では通用しませんし、人を惹きこむ事もできません

往々にして我流は通用しないんです

中には元からセンスのいい人もいますけど、

どんなシーンでもうまく撮れるなんて稀のまた稀です

かくいう自分も中学の時に初めて親父のカメラを手にして以来、

カメラを好きにはなったものの、我流で自己満足してるうちは

誰も認めてはくれませんでした

構図を切るセンスってやっぱり磨かなきゃダメなんです

では、どうやってそのセンスを身につけるのか?

結論からいうと、プロの作品をたくさん見る事が一番の近道です

仕事でも趣味でもうまくなるにはお手本って必要なんですよね

晴れ流ですが、自分がテレビ業界で成功してきた元になったものを

これから紹介しますのでじっくり最後まで読んでみて下さい

スポーツのように熱血努力なんてしなくても大丈夫!

毎日少しの時間を使っていくだけで自然に構図センスはアップしていきます

 

ポイント①著名な画家の作品を見る

美術館で絵を見ている男性

絵画は現実の映像と違い、描きたいものだけを構図に入れる事ができます

実際に見ているものの中から、自分の好きなものだけを

キャンバス上で表現できるワケです

自分が思う理想の構図が作れるので、作品の完成度はより高くなります

なので、著名な画家たちの作品を見るのは構図センスを磨くには

絶好の材料になります

著名と言ってもピカソのような抽象的な作品を見てもあんまり肥しにはならないので

風景画や人物画など、より写実的な作品をじっくり見るようにしましょう

風景画ならそこに描かれているモノの配置やバランス

人物画なら目線や顔の向き、ポーズなど、自分なりに感じるがままに

見てみるといいです

その絵から湧き上がる感情や印象は自身の感受性を高める事になり

撮影に対する創造力をも高めてくれます

決して学ぶという堅苦しい姿勢で見る必要はありません

子供が大人から影響を受けて自然に言葉を覚えていくように

構図センスも自然に身につけていく事がポイントです

人にはそれぞれ個性があるので、作品それぞれの作風や構図から

どんなインパクト=影響を受けるかはその人次第です

今日見たからって明日身に着くものではありませんから

まずは好きな作品、好きな画家の作品をじっくり見てみる事です

思わず引き込まれてまた見たくなるような作品があったら

それが手本になってあなたのセンスとして育っていきます

ここで、絵画を見る時にはひとつ重要なポイントがあります

それは、作者がなぜこの絵を描こうと思ったのか

その意図や思いを探る事です

あなたが探った思いは作者の思いと必ずしも合致しなくていいんです

自分なりに、その絵から何かを感じ取る、想像する事が重要で

これは絵画でも写真でも動画でも実は一番重要な事なんです

作品というのはなんの意味も理由もなく描かれるワケではありません

そこには人間の「心」があります

作者の心を感じとって自分の心に取り入れていく

これで構図を切るセンスが身についていきます

 

 

ポイント②プロ写真家の作品を見る

みなさんは「日本カメラ」とか「アサヒカメラ」っていう

写真専門誌をご存じですか?

アサヒカメラは残念ながら休刊になってしまいましたが

こういった写真専門誌やカメラメーカーサイトに使われている

プロの写真家さんたちの作品を見るのもセンス向上に役立ちます

どうしてこの構図でこの瞬間を撮ったんだろう?

そんな視点で見てみて下さい

絵画のところでも言いましたが、どんなメッセージが込められているか

実際にその場に自分がいると想定して考えてみましょう

映像は想像&創造力です

本物の絵画は美術館でしか見る事ができませんが

その点、写真は手軽に自宅でも見られるので

構図のセンスを磨くにはとてもいいトレーニングになります

 




 

ポイント③日常を画角で切り取ってみる

 

画角4:3の山あいの村の風景

画各16:9のキレイな湖と山並み

 

カメラの画面は一般的に4:3もしくは16:9になっています

このフレームの形状を頭にいれておき、

そのフレームサイズでものを見るイメージトレーニングをしてみましょう

はじめは難しく感じるかもですが、

普段使っているカメラのファインダーを日頃から覗くクセをつけていけば

自然とその「枠」でモノを捉える感覚が身についていきます

撮りたいものがあった時、この感覚が持てるようになると、

日常で見ているものを肉眼でぱっと見た瞬間に

その被写体が構図に収まる光景かどうかを一瞬で見極められるようになります

 

構図はバランス

著名画家の作品やプロ写真家の作品、

そしてフレームでモノを捉えるトレーニング、

この3つから晴れがもっとも影響を受けたのは被写体の位置=バランスでした

初心者の場合、どんな映像でも被写体をど真ん中に持ってくる傾向がありますが

必ずしもど真ん中がいいワケではありません

狙った被写体には必ず方向性があります

たとえば、誰でも知っているモナリザの絵

彼女はまっすぐ正面を向いています

つまり方向性としては「前」という事になるので

この場合、構図でいえば彼女の位置はど真ん中でいいんです

が、これが仮に右を向いていたら・・

目線方向の右空間を広く空けるようにします

こうする事でバランスがよくなり自然な構図ができるんです

右を向いているのに左空間を広くしてしまったら

不自然で詰まった絵になってしまいます

下の写真を見比べてみましょう

右の空間を空けた女性のポートレート

左の空間を空けた女性のポートレート

AとB 構図として絵になっているのはどちらでしょう?

一般的に、より自然に感じるのはAですね

これが「バランス」です

被写体はそれ単独では成立しません

周囲の空間やモノがあってこその被写体なんです

その被写体をいかに生かすか、

うまく空間を利用してバランスを取るのが重要になります

とはいえ、空間をどう使うかは個人のセンスにもよるので

これが絶対ルールというわけではありません

CDジャケットやモデルの写真集など、よりアート性を表現するなら

Bでも通用します

ですが、それは特殊な媒体でのみ通用する事です

この写真はプロのモデルがポーズを作っているからAでもBでも通用しますが

これがあなたのお子さんやお母さんだったとしたら

より自然に感じる構図はやっぱりAになりますよね

一般的なSNSやネットなどで多くの人に伝える

理解してもらうにはやはりAが正解なんです

 

 

 

これは人物に限らずどんなものにでもあてはまります

右の空間を空けた椿の花

左の空間を空けた椿の花

建物であっても花であっても向きは必ずあります

この「向き」を意識し、バランスを見つけていくと

比較的容易に構図を切る事ができるようになります

 

 

構図センスを身につける ポイントまとめ

桜の木を撮影している女性カメラマン

まずは好きな被写体ジャンルを一つか二つ持ちましょう

車でも建物でも植物でもなんでもいいです

あとは著名画家の作品を見たり

プロの写真家さんたちの作品を見てイメージ力を磨き、

自分の作品へと反映していくだけです

ただし、撮影する時はファインダーを覗く事が必須条件!

液晶パネルでは絵心も構図もあまり身につきません

いずれも形のないトレーニングになるので、

どれだけ成長したかを判断するのは難しいですが

いったん影響を受けてそのイメージが頭に残ると

意外に構図というのは決まっていきます

構図を切るという意識を常に持っておいてこれらのトレーニングをしていったら

1か月後くらいに過去に撮影された自身の作品をプレビューしてみましょう

以前なら気付かなかった改善点が見つかるはずです

改善点が見つかるという事は、それすなわち成長しているって事です!

構図トレーニングをしつつ、伝わる映像を撮るためのポイントについては

こちらで解説していますので参考にしてみて下さい

映像センスの成長にはゴールがありません

歳月をかければかけた分、多くを感じて取り入れる事になるので

プロの作品を見たり自分の過去作品を見たりして進化させていきましょう!

 




 

  • この記事を書いた人

晴れのち晴れ

在京キー局カメラマン/技術アドバイザー  ドキュメンタリー、バラエティー、各分野で活躍  手がけた著名番組多数  30年に及ぶ豊富な経験から映像ライフを楽しむ知識やアイディア、  海外ロケのスナップ紀行などを 紹介しています

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