映像の基礎知識

カメラの結露は要注意!

日本は四季を通して湿度が高い国です

この国に住んでいる以上、

結露を避けてカメラを扱うには相応の知識も必要になります

レンズの曇りや結露って、言葉では知っていても

実際に対策してる人はそんなに多くはないでしょう

水分はレンズにはもちろん、カメラ内部の基盤にも影響する事があり

知らずに使っていると最悪は故障の原因になり

予想外の修理費がかかってしまうなんて事もあるので要注意です!

ここでは、カメラが結露する仕組みから対策までを

テレビ業界で培ってきた経験をもとにレクチャーします

 




 

結露とは

まずは結露(=水分の付着)の仕組みを知りましょう

レンズが曇るのは細かい水分がつくからだって事はみなさんご存じでしょう

じゃ、どんな時に水分がついてしまうのか・・・

平たく言ってしまうと温度差と湿度が関係してます

夏場に冷えた缶ジュースを飲んでると周囲に水滴がつきますよね

これは缶自体が冷えているところに暖かく湿った空気が触れる事で発生します

冬場のメガネが湿度の高い屋内であっという間に曇ってしまうのも

これとまったく同じ原理

冷たくなってるガラスや金属が急激に高温多湿な場所に移されると

このような現象が起きてしまいます

我々の日常にはこういったケースって意外に多くあるんですけど

これがいかにカメラに悪影響なのか、以下に解説します

 

レンズへの影響

レンズの曇りは最前面となる表面の部分から発生するので

その場合は専用の乾いた柔らかい布等で何度か拭いてやれば問題はありません

ですが、レンズ内部に曇りができたら拭き取る事ができないので

面倒な事になってしまいます

内部が曇るなんてそうない事だと思ってしまいがちですが

実はよくある事で、湿度の高い部屋で保管してたり、

雨に濡らしたまま完全に拭き取りをしなかったりすると

かなりの確率で内部曇りが発生します

これの厄介な点はその場では気付かない

放置してある間は温度変化がないせいで結露状態にならない事もあり、

その後、気温の高い場所で使おうとした時に内部の水分が蒸発しようとして

曇ってしまう事があるんです

これをそのまま放っておくとカビを誘発させ

高価なレンズも使いもんにならなくなってしまうので

いつかは乾くだろうとそのまま放置したりして

軽く扱わないよう注意しましょう

 

 

金属基盤への影響

カメラの内部には細かい金属部品もたくさん組み込まれています

この金属が結露すると錆びの原因にもなるし、電気部品だったりしたら

ショートする可能性もあり、最悪は動作しなくなって

かなりの修理費用がかかってしまうのでこれまた要注意!

金属は外気温に影響されやすく、

冷やしてしまったところに多湿な空気が触れれば

缶ジュースのようにあっという間に結露が起きてしまいます

しかも結露は内部で起こるので目に見えず、

電源を入れたとたんに突然故障するなんて例もあります

 




 

結露しやすい条件

 

よく知られているケースとして代表的なのはお風呂場ですが

意外に多いのが冷えた屋内とか車から外に持ち出すケース

キンキンに冷えた状態で屋外へ出すのは超ご法度な行為で

これをやると夏場の特に湿度が高い場所なんかだと

レンズも金属部品も一発で結露し除去も難しくなります

冬場とかだと反対に屋外で冷やされるので

そこから湿気の多い炊事中の台所やお風呂なんかに持ち込んだら

レンズだけじゃなくボディ全体が結露して

知らぬ間にびっしょりと濡れた状態になってしまうので

じゅうぶん注意が必要です

 

結露対策

結露を防ぐにはなによりも水分を寄せ付けない事!

付いてしまったらできるだけ早くケアをする、です

しばらくカメラを使わないようなら湿気を寄せつけない桐の箱や

カメラ専用の保管ボックスに収納しておきましょう


 

 

もしも湿気のある場所で使用したり水濡れさせてしまったら

ショートさせないためにも早い段階でバッテリーを抜いて

セーム皮や専用のレンズペーパーでしっかり拭き取ったのち

2日ほど乾燥した部屋に裸のまま置いておく事をオススメします

一眼ならボディとレンズは別々にし、

バッテリーやメディアスロットのある蓋は全て開けておきましょう

エアコン等で極端に冷えた部屋で乾燥させるのは絶対NG!

持ち運びに使うカメラケースがあったら

中に乾燥剤をいくつか仕込んでおくなんてのもいいアイディアです

撮影前に結露の可能性が予想できる場合は

前もって車の暖房やドライヤーなどで

カメラ全体を内部までしっかり温めておくと防ぐ事ができます

 


 


 

 

カメラの結露 まとめ

カメラを結露から守るためには湿度と温度変化に注意する事

春や秋はそう過敏になる事はありませんが

夏場と冬場は屋内と屋外で気温の差が大きくなるので要注意です

普段、保管するなら極端に冷えた場所に置くのは避けて

常温を意識しておくようにしましょう

改めて言いますが、カメラは精密機械で通電もしています

ひとつ間違った使い方をすればそれでダメになってしまいますから

大切に扱うよう心掛けて下さい

 

 




 

  • この記事を書いた人

晴れのち晴れ

在京キー局カメラマン/技術アドバイザー  ドキュメンタリー、バラエティー、各分野で活躍  手がけた著名番組多数  30年に及ぶ豊富な経験から映像ライフを楽しむ知識やアイディア、  海外ロケのスナップ紀行などを 紹介しています

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